とかい子は、どちらかといえば変わっているらしい。
なにをどのようになにとくらべて、そう判断されているのかは
さっぱりわからないけれど、変わっているね、と言わる。
確かによくしゃべるし。好奇心に忠実だし。どうでもいいことを
日々考えては納得を繰り返している。
普通におしゃべりしていたと思っていたのに、講演とか言われてしまう。
・・・・・あれ、ただのいやな奴じゃん?これ。
さておき、このとかいにはたくさんの人がいる。
金髪、銀髪、青、ピンクというところから、同世代とは思えないビジネスマン、
起業しちゃう女子高生。出身だってばらばらだ。
多様な人がいるから、みんな、まわりがどんな格好していても、
ああ、こんなひともいるのね、で終わる。
多様な生き方がある。だけど、多様性が認められている、というのとは
また違う。あってもいいよ、だけど近寄らないでね。
あってもいいよ、関心ないけど。
認めてもらえるところに流れていくことはできる。
場が用意されていても、場同士がつながれるのは難しいかもしれない。
さらに、このとかいはうるさい。
うるさいのに、やたら静かな環境が好まれる。
そして、とかい子は声が大きい。地声が大きいのと、響きやすい声質だからか
普通に話していてもよく響く。
いい感じに無視してくれてればいいのに、
自分の領域に好ましくないものがきた、という感じでいやな顔をされてしまう。
私のいなかはとても人がすくなくて、大声で叫べば、小学校と自分の家とで
会話ができていた。周りもそれを笑ってみてくれていた。
ぜひ、声が大きくて困っている子がいたら、その子の育ってきた環境による
ものだと受け入れ、多様性の中に取り入れてあげてほしい。