ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

きみの肛門きれいだね①

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痔になった。

痔になったことを思わずSNSに投稿したら、

昔からの友人からラインがきた。

 

「おしりで遊んだん?」

 

ちがう。

わたしはおしりは守ってきた。

 

ちなみに、とその友人は続けた。

 

「わたしは昨日、初めておしりでしました。結構よかったです」

 

…!!

 

いったい何の報告なのだろう。

だがしかし、アップデートするのはいいことだ。

わたしだってできることならば好奇心に抗わず、

その心とおしりを委ねたい。

 

だがその前にいくべきところがある。

肛門科だ。

 

というわけで今日は定時に上がって病院に行った。

「痔っぽい人」な格好でいくか、

「え、こんな人が痔?」な格好でいくか、

さんざん迷ったけど後者にした。

 

立ち漕ぎで自転車を走らせ、病院に着いた。

院内には椅子の上にポツポツと痔用のクッションが置いてある。

そこに座る私。

 

…これだと「わたしは痔ですよー」と言ってるようなもんじゃないか。

 

A4用紙2枚にわたる問診票を埋め、

診察室でパンツを下ろす。

診察台の上に調理される前のアジみたいになって横たわり、

お尻をくっと突き出したまま待つこと数秒。

申し訳程度にかけてあるバスタオルの向こうから先生がやってきて、

今までも数度狙われたがその都度守り抜いてきた肛の門を

とうとう開いた。

 

ぐっと入る、指…指!!!

 

痛いので顔をしかめたら横からかわいらしい看護婦さんが

「大丈夫?大丈夫?」

と応援してくれる。

 

ええ、大丈夫じゃないとも!

汚いおしりだけどもこの子はわたしの大事なおしりです!

しっかり見てください先生!!


しばらくして先生は厳かに告げた。

 

「肛門きれいです」

 

二十代にもなれば、8割の人は内側に痔を持つらしい。

わたしは外側に、血マメのような痔ができていた。
肛門は見た目じゃない。
中身なのだ。

わたしは中身が綺麗だった。

 

昨日、鏡の前で見てみたら、どういう角度にしたって、

いつかAVで見たことがあるようなポーズになった。

でも想像してたのと違って全然ピンクじゃなかった。

なんなら結構黒ずんでたし、

門の下のもう一つの穴だって一緒に視界に入って

そっちも結構ジャングルだった。

これあれだ。

20年前くらいに父さんと行った銭湯で見たやつだ。

 

でも肛門は見た目じゃない。大事なのは中身。

わたしは肛門に少しだけ自信を持てた気がした。

 

それからは部屋を移動し、冷却棒を肛門に差すこと15分。
お尻に棒を差した状態で、
かわいらしい看護婦さんと目と目を合わせてスケジュールを決める。
喜ぶべきなのだと思う、この状況。

二週間前に咳ぜんそくになり、そのままノロっぽいのにかかり、そしてその影響で肛門にきた。
上から下までフルコース。

 

明日から毎日冷却棒差しに行く。

 

 

tsumehaya.hateblo.jp

 ②につづく