ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

感度を高めるには、数と質

 

とかい子の普段のおしごとのお相手は官公庁である。

基本的に市や区の職員さんのサポート、引いては、その街の10年、20年先の未来に関わっているつもりである。

今の段階の正解が、明日の正解とは限らない、そんな世界の。10年先を祈るような、そんな思いで仕事をしている。

まだまだ、仕事はできていないけれども。(価値創造をしてこそ、仕事でそれ以外は作業だと思っている。とかい子はまだ作業もできていない。)

 

昔、大阪にいた時、「仕事には二種類ある。呼吸のように出来ないといけない仕事と、考える仕事。どちらが得意かは人によるけれども、あなたは多分、呼吸の仕事はそんなに得意ではないかもね。」

考えたり、作りだすのは、とてもいいよ、とほめて?フォローしていただけた。

 

今、同じことを思うと、やはり呼吸の仕事(正確な書類、スムーズな意思疎通、細かな連絡等)がちゃんと出来ないと考える事もできない。

脳に必要な酸素は、きちんと呼吸ができないと回らない。いまはまだ、呼吸困難である。重苦しい水の中を頑張って泳いで、息継ぎをせねば。

 

お仕事でよくい地域の近くに「クルミドコーヒー」というカフェがある。

昨日もその地域に向かいながら、そのカフェのオーナーさんとの会話も思い出していた。

 

kurumed.jp

 

オーナーさんは、

「健全な負債感」を生むしごとをしたいとおっしゃっていた。

「自分が支払った価値以上のものをうけとってしまったのではないか?」

それが、「負債感」。負債はかえさなければならない。

訪れた人が、ちょっと他の人に親切にしたり、はたまた、カフェに人を誘って御馳走したり。そういう健全な負債感の連鎖が、何か少し世の中を変えていくのではないか。

 

今の競争資本主義は、消費者の消費者的性格を引き出してしまう。

クーポンやポイントは、安くなるから買おう、自分自身が「得をしなければ」という

気持ちになる。得をしよう、得をしようと過度なサービスの要求は、生産者と消費者にの双方にとっても不幸である。

そうならない有り方を提供したい。

私自身も、そんな「健全な負債感」を生み出せる様な、そんな仕事の仕方を覚えていきたい。 

 

現実は、健全どころか、受け取れるはずもない、負債感の押しつけ合いで。

私の仕事柄、市民の方のお話を聞くこともある。

行政は、市全体を、市民は、個人個人の想いを。話は並行し、両者はぶつかるだけだし、表面上の手続きだけが進んでしまう。

ただ、都会に住んでいる=民度が高い、みたいな価値観は、立場の上下関係を生むようで厄介である。

あなたは、どこどこの人だから、わからないだろうけど、みたいな。いやいや。

 

民度が高いかどうかはしらないが、どちらかと

言えば感度を高めていただきたい。

全体の雰囲気とかね、自らの主張をきいてほしいのであれば、それが求められる雰囲気作りが先である。なあなあにしろ、というのではない。尊重をしていただきたい。

 

心も体も感度が高い方がよい。感度を高めるには多様性である。多様な刺激に触れて、初めての体験を定期的にしていくことではないかとおもう。

年齢とともに新しいことがへるのではなく、新しいことに気づく力がないだけだと思う。いなか子は、めちゃめちゃその辺が強いので、大変に見習いたい。

 

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