ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

苦爪楽髪(レズ風俗④)

 

さて、回顧録第四段。

 

窓もない地下の部屋に、アラームが鳴る。

おねえさんが、もう一度だきしめながら、どうやった?と話を聞いてくれる。

「いや、女優さんすごいな、っておもいました。」

「いやーこれはもう一家に一台ですなあ!」

と、髪をすきながらわらってくれた。

 

腕枕をしてくれて、私は、自分よりはるかに細くてやわらかい

おねえさんの胸に顔をうずめて、心音をきいた。

やらか。なんだこれ。自分もおんなじ物もってるとか(クオリティーはおいといて)、素晴らしすぎる。

 

きつくなかった?きつそうやったねーいやーつよさわかんないんよなあ

とかいこちゃん、むねあってええなあ、どこにいったんやろー私の

あかん、おやじがでてまう。このままねてしまいたいなあ、かえるのめんどいなあ

ひとりでねるのもなあー

 

だらだらと他愛のない話。あー、なんか、よくわからない信頼感が生まれている。

安心感と、安堵感と。

お金を払ってサービスを受ける。

こういうと身も蓋もないかもしれないけれど、良くも悪くも受け入れる覚悟、

というか、相手を信じて任せると言うか。

そして、相手もちゃんとそれにこたえてくれた。

なりゆきでーとか、それが当たり前だから、とかそんなじゃなくて。

自分の本気のイエスがあったからここまでの安堵感が得られたのかなあなんて。

相も変わらず大げさな思考回路である。

 

名残惜しいけど、とても心地よい時間はおわり。

もう一度シャワーをあびて、服をきて、お別れのキスをして。

あとは、文字通り泥のように眠った。

 

これで私の初体験はおわり。

こまかい最中の描写は私では面白く書けないから、そのうちいなか子が

体験してきっと書いてくれることに期待する。

 

なんだかんだ、あれだ、と思う。

こういうのって数より質なんだなと。自分の本気のイエスがあれば、

ここまで楽しく心地よくなれるし、心から相手を思えるし、

なんだか、自分自身にも優しくなれる気がした。

 

お金をはらっているから、それ相応の結果を得られるのは当たり前だ。

正解だと知らされている選択をするのはそんなに怖くない。

普段の生活だとそうはいかないから。

 

まあ、特にオチはないのでこれで終わり。

新宿のホテルから会社に出勤して、すこし寝不足な頭と

こわばった体を引きずり、何食わぬ顔して日常を過ごした。

あの御姉さんも、昼間のお仕事があると言っていたから、同じように

日常をすごしていらっしゃるのかなあ。

 

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(携帯変えたら写真が楽しい。この立体感ええのおー)