ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

悔しい思いをした話

今日も一日いい天気で、何にも仕事らしいことしていなかった。

ちょっといいご飯食べて、なんだったらすこし昼寝して

先輩とおしゃべりして、おわった。

明日はちゃんと仕事しよう。仕事してない、暇な一日なんてつまらない。

毎日、死にそうなくらいでだいたいちょうどいい。

そのくらいで、お、生きてる!っておもう。大げさな言い方をするとね。

 

さて、たまには需要のないと言うか、本職の話でも書こう。

 

先週の土曜日、谷中、というところにいった。

谷中銀座というと、なんだかとても有名な所らしいけど、私の御目当てはここ。

 

「HAGISO」

hagiso.jp

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空き家のリノベーションで、二階がホテル、一階がカフェになっている。

ここまでなら、まあ、最近よくあるかもしれない。

私が、とても悔しかったのはここのコンセプトだ。

「分散型複合施設」

jbpress.ismedia.jp

 

 1つのホテルで完結するのではなく、まち全体をホテルに見立てて、地域の資源を活かしていく。商店街の仕組みとにている。様々な専門手が集合して、1つの百貨店の体をなそうとしたように、この町は全体をホテルに見立て、お土産屋さん、お風呂などの機能をまちに分散しているのだ。

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(占いができる花屋さん)

 

それぞればらばらに地域に散らばる資源をつなぐコンセプト的な役割をこのホテルは果たしているのだとおもう。

このホテルがつないでいるコトがたくさんあった。

 

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(食べ歩きが楽しい商店街)

 

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(大好きなブランド、マザーハウスの直営店)

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(砂時計の専門店。砂時計の職人さんは日本に3人しかいないらしい)

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(レンタサイクル、TOKYO BIKe.ロードでもない、クロスでもない。東京という街を走るために生まれた自転車)

 

素敵なまちだなあと思うと同時に、めちゃくちゃ悔しかった。

だって、このコンセプト。私が大学生の時に思い描いたものと全く同じだったから。これ、めっちゃ私がしたかったやつやん!これ、私の理想やん!私の目標やん。

 

宿泊施設に必要な機能を分散し、そこにたどり着くまでの案内をしてくれる人を

ちりばめる。そうして、場所と人を結びつけて、村の魅力を普通に過ごすだけで

感じることができるようにしたい。

たりない機能は適宜たして、ほしいものはつくりだす。そんなものを作りたい。

そう思って私はデザインを学びに大学院に進んだ。

 

それはもう、ちょっと泣きそうに成る程度には悔しかった。

おもいあがりだろうし、こういうのを負け惜しみという。

おもいついてやらなかったのは私なのだから。

 

いいまちだった。いい人がたくさんいた。それだけに悔しさと無力感があり。

どうやったらいいものかなあと古民家カフェでゴマ団子を食べた。

 

そういうわけで、谷中。お勧めです。