いいとしした、女とおんな
全国的に梅雨が本格化していますね。
とかい子の実家は九州なので、梅雨はもう、空気がまとわりつくのだけれど
このとかいは冷たい風がふくだけで、空気さえも私をするーっと抜けていく
さて、いなか子に会いに愛媛に行ってきた。
本当は金曜の夜から行きたかったけど、どうしても仕事が終わらず
土曜の朝一の飛行機にのることに。
金曜の夜行バスに乗り込んで、深夜の成田空港へ。
地方の就活生あるあるだとおもうのだが、お金がないため、大半は
成田発のLCCを利用する。LCCは需要のない時間帯に運航するため
バスも電車も間に合わない微妙な時間しかない。
だから、夜のうちに成田について朝までそこで待つのだ。
かくいう私も常連だった。コンセントを確保できるかどうかはとても
重要なポイントで、私はいつも、柱の前に陣取る。そこの位置ならちょうどすわれて
かつ、PCのコ―ドも届く。完璧。
そして飛行機は、久々に窓際を確保することができて、まるで、RPGのような、
絵のような光景を眠気に襲われながら眺め。
スケジュール調整もなんもかんもいなか子に任せ、すぐ、あれしたい、これしたいをぶつけるので、いなか子を困らせてしまったなあと、
初っ端反省しながらの松山空港。
もう一年以上も前に私を振った彼は、一年ほど愛媛にいた。
つくと今まで忘れていたようなことまでばんっばんおもいだして、
うわ、あの店でのんだわーとか、あーここで待ち合わせしたっけなあとか。
ちょっとレトロなゲーセンで、エアホッケーして遊んだこととか。
ああ、なんと美しいもう戻らない日々だろうか。
いなか子にそんなことをつぶやくと、元気よく「上書き、うわがき~!!」と
言ってくれるので、いま、愛媛での彼との思い出を振り返ると、みごとに
いなか子の音声が重なる。・・・・笑ってしまう。
いなか子が駅まで迎えに来てくれて、いなか子のお友達と平家谷の流しそうめんを食べに。
安徳天皇の伝説がのこる山の、ほんっっとに山の中で、回転寿司のそうめんバージョンみたいな感じでぐるぐる流れていた。
愛媛はそうめんも特産らしいのだけれど、個人的には、そうめんより
冷麦に似ているとおもう。
(やまあいのいなか子)
この後、いなか子のおうちにお邪魔して、一緒にストリップを見に行くことに
なるのだけれども、それは次回にまわすとして。
お友達さんともこいいーーー話をしたのだけれどもそれも後にまわして。
ストリッパー物語、というラジオドラマを聞いた。
主演は何と、広末涼子。演技うまいなあと思ってはいたけど、
本当にうまかった。広末涼子演じるストリッパーのあけみは、
盛りをすぎていながらも、
なお舞台にたち、ひもの重さんを養っている。
重さんには、1人娘が居て、みちこという。広瀬すずさんがしている。
みちこは、以前あけみが夢見ていたプロのダンサーを目指して
アメリカに留学する。その直前に父親である重さんに会い、
養い主であるあけみとであう。ストーリーはこうして始まる。
なんともせつない話ではあるのだが、文中であけみが
法学部の学生に口説かれる。そのときあけみが言ったセリフをどうしても
かきとめておきたかったので、それを脈絡なくかいて終わりにする。
「いい年した男と女がほれたはれたなわけないでしょ。そりゃもう、ガッツでしょ。
ガッツでどこまで踏ん張るか、踏ん張れるかでしょ!」
(泣いてもわめいても、踏みとどまったもんがち)