ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

心置きなく幸せになりたい

実家では、大地が白一色に染まっているようで、

2月の当初は、全国的に寒波に覆われるそう。

 

「人の欲と降る雪は、つもりつもりて道を忘るる」

 

小意気な都都逸が残っておりますね。まあでも、自分でひいた覚えもない道を

自分が選んだんだ!ってなるよりは、雪が積もって、道か道でないかも

わからない状態で歩いていく、その最初の一歩が、

欲であるなら大変いいじゃないか、とおもったりする。欲とは、願い、だし、

とても前向きだと思うし。

 

というわけで、白い欲望に思いをはせる、年度末のとかい子です。

久々に大学の恩師にあった。

「お前らの代が一番、おもろかったわ」と、やりたいことを好きなだけ

面白そうなことをむりやりにでも、が趣旨なわがゼミは、

月に1度の定期的なホームパーティー

半年に一回くらいの研究会、週末の議論を好き勝手楽しんでいた。

 

「お前な、宗教持ったほうがええぞ」

こんな破天荒な先生は、クリスチャン。家族の中で先生だけだという。

小学生の時に、好きだった先生が教会のクリスマス会に招待してくれたことがきっかけ。

「どう迷うか、何を大切にしたいか。そんなことの手助けになるからな」

5年先を見据えてな、という。

今をみて、その先をみて、元気に生きていきなさい。

そんな飾り気のない言葉に、こらえていたほうがいい本音が少しだけこぼれる。

 

「恵まれていないな、と思うことは少し安心するんです。だけど、

ああ、恵まれているな、という感覚には焦燥感がある。私の

善意は、罪悪感なんです。」

 

こんなことを人に言うと、また何やら大げさなことを言っていると、

笑われてしまう。私の本音はいつだって大げさだ。

先生は、黙って聞いてくれて、

「それでいいんやで。村長になれよ、とかい子」と、

私が学生時代にほざいていた夢を、もう一度笑ながら言ってくれた。

 

それなりにまじめだってけど、人並みに不真面目な私が、

今でも明確に覚えている先生の言葉がある。

「平等とは、同じようにみんなにメリットがあることではない。

同じようにみんなにリスクがあること。どこまで、リスクを平等にするか、

何が誰にとってのリスクとなりえるのか。それを評価しなければならない。」

 

不平等なこの世界の平等を夢見て、今日も、今日とて日が暮れる。

落ち無し、脈絡なし。

 

 

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学生時代は、定期的に月と星を体にペイントしてたとかい子