ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

長めの袖は役に立つ~大阪・福山市編①~

10連休をまるまる遊び倒すことができるほど

やりたい事がないなんてなんて悲惨な人生でしょう。

いや、やらなきゃいけない事はたくさんあります。

あたらしい落語のネタ作ったり、ポスター作ったり。

まあね、気を載せるのが休暇です。

そういえば、令和のタイミングで結婚報告が相次いだ。

おめでとうです。(それだけです。ほかにはかたりません、あえて!)

 

さて、わが社も一応10連休。

ちゃんとためておかなきゃなーと思っていたのに全然たまりませんでしたので、

しっかり貧乏旅行をすることに。

何でもかんでも高くなるので、とりあえずトカイを脱出することに。

夜行バスで大阪に向かう。3列シート、1万円くらい。行こうと思えば

大阪~東京間は3000円くらいでいける。

 

大坂の目的地は「てんしば」

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アベノハルカスをのぞむ民説民営の公園

www.tennoji-park.jp

 

パークマネジメント事業の事例として取り上げられることの多い、

東急電鉄が整備した、「民設民営」の公園だ。

企業が公園の維持管理、建物の整備を行政に代わって行う代わりに、

その公園に設置されたテナントから利用料等を得る仕組みだ。

今後財政難が見込まれる行政のあり方の1つである。

 

心地よい緑を整備することで、商業施設の価値をたかめることができる、

なにもせずとも、場を整えるだけで人が集まると言うことが既に価値なわけだ。

その日も朝の7時にも関わらず、散歩をしたりイベントの設営準備をする人で

ここちよいにぎわいを醸し出していた。

アベノハルカスにもちかいし、駅おりて目の前である。

大阪は、まちなかに大規模な緑が少なかったりするのでぼんやり過ごすのには

おすすめだ。商店街も近いし。

 

11時には大阪駅から鈍行にのって、福山市をめざす。

大体4時間くらいかな。

お供に本を二冊。一冊は仕事の勉強をかねた一冊。

もう一冊は住野よるの新作「夜のばけもの」。

 

ja.wikipedia.org

 

すみのよるの作品は、少し明るい湊かなでだと思っている。

思春期の同調主義、本音と建前、無関心な他人、集団の中の自分。

そんな、誰もが一度は認識したことあるようなことを

物語の中でいたいくらいにつきつけてどの作品にもどうか、救われてと

読み進めるが、決してさわやかには終わらない。

この感相はまた別に書こうかな。

 

そんなもどかしい思いを抱きながら、ボックス席で

かわりばえのしない景色を眺めながら過ごす。

 

そして、鈍行列車の窓枠には大体こんな感じの落書きがあるのだけど、

これって皆どうやって書いてんのかな。

安全ピンなんて持ち歩かんだろうし。書きたくなるほど

いい一日だったなら何よりだ。そういう時間の記憶がこの車両には

置き去りにされている。だから、普通電車が好きなのかもしれない。

飛行機には落書きできんし。あの向かい合わせに座るタイプだと

わざわざ書かない。この微妙な個室空間っぽいボックス席の車両だから

いいんだと思う。

 

そうこうしているうちに、福山市へ。

 

 

駅を降りたらすぐお城が見える、古い城下町の街並みがよく残された

市だと思う。

 

 

今回はことごとく写真がわるいな・・・・・。

まあ、いいか。

 

福山市は以前から見てみたかった商店街ある。

 

www.g-mark.org

 

近年、アーケードを取り払う商店街が増えている。多くが維持費の

問題からだったかとおもうが。

天井を取り払いつつ、商店街としての連続性と維持、

緑を配置して歩きたくなる通りを演出している。

 

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残念ながらめちゃあめで、いまいち良い写真じゃないけど。

公園的な整備のされ方なので、もっとここに人がとどまりたくなる仕掛けができたら

面白いのだろう。

 

雨の中をふらふらと歩いていると

なにやら不思議な喫茶店?フリースペースのような場所を見つけた。

「どうぞ、よかったら中へどうぞ」

と、奥さんが中に入れてくれた。

たなにはびっしりのレコード。

 

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「せっかくやから好きなん聞いてみて」

と声をかけていただくも、1960年代~1970年代の邦楽ロック、フォークが多く、

んーわからん。ジャケットみてきめよかなーと思っていたら、

オーナーが1枚すすめてくれた。

 

ja.wikipedia.org

 

♪好きだよと言えずに、初恋は~をうたっている人。

レコードがいちばん音質がいいと聞く。個人的には

低音がよく聞こえるのがレコードのいいところだと思う。

ベースの音はかき消されがちで意識しないと聞かないのだが、レコードだと

よく聞こえる。太鼓の音にもにた、音が体の真ん中で響く感じだ。

 

なんでも、ここのオーナー、この人とおなじステージに立っていたらしい。

すて曲のない、いいアルバムなんだとおすすめの一枚とおいしいコーヒーで

ゆたかな時間を過ごした。

・・・・・肝心の店の名前とか、住所とか忘れてしまった。

 

あるいてたら絶対わかるのでよかったら行ってもらいたい。

実際、商店街かわったけど、どうですか?と尋ねたところ、

まだ集客に結びついている感じはしないとのこと。

まあ、そうだ。場を整えてコンテンツを入れていくのは今からだろう。

それは、まちのひとたちが、どんなまちにしたいかを考えて

動いていくしかないわけである。

やみくもにチェーン店がはいるような、統一された雰囲気を無視した

店舗展開がされることないよう、生活に必要とされる商店街に

今後なっていったらいいなあとおもう。

 

福山、とてもたのしかったので、もう1回分くらいかく。

 

 

今週のお題「特大ゴールデンウィークSP」