ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

第三回寄席を開催した話

11月も終わろうという中、こんなに薄着でいいのでしょうか。

どうも、とかい子です。

 

さて、11月16日に第三回の寄席を開催しました。

開催といっても、出てくれる人との調整とか、場所探しみたいな、

一番大変なところはもう一人の人がやってくれたりするので、

私は当日の裏方とブレストのお相手くらいなものです。

 

大きな変更点としては、これまでワンコインでやってましたが、

今回から木戸銭千円に値上げしたことです。

会場代+演者のお車代くらいは賄うことを目的にしました。

どうしても身内感が強いライブになってしまうことは否定できませんが、

それでも、自分のやりたいを表現できる場所があって、

見てくれる人がいるのは大変にありがたいことです。

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今回は、秋っぽくと思いまして深い赤の着物を選びました。(右側の方です)

ちょっと大きいかなあと思わないではないですが、この秋お気に入りの一着と

なりそうです。

 

人数の多い、少ないに関わらず、人前で表現をするということはどうしてこう、

心地よいのでしょう。

落語を初めてから10年余り、人数の多い所では80名近い人の前で話すことも

ありました。30人、40人くらいではいっかな緊張はしなくなりましたが、

それはあまり良いことではないと思っています。

適度な緊張感こそがミスの少ないパフォーマンスの基本です。

緊張しなくなると、ミスに対しても甘くなってしまうので、いつまでも

高座に上がる最初の一歩はきちんと緊張していたいと思っています。

 

久々にかけたのは「星野屋」という上方のお話です。

桂文珍師匠でネタは覚えています。登場人物は4人、

若い愛人のおはな、おはなのお母さん、おはなを囲う星野屋のだんな、

だんなの部下の藤助です。

性別と年代がばらばらで、キャラクターで見せていくお話でもあります。

話そのものに大きなひねりはありませんが、どんでん返しが多く、

テンポの良い、はめものもある上方らしい話だと思っています。

 

ストーリーとしては、おはなを本妻として迎えようと考える旦那が、

おはなが本当に伴侶にふさわしい相手かどうかを確かめるため、

ちょっとした算段をするというお話です。

 

特に、おはなのおかあさんが ザ大阪のおばちゃん。

最初の登場の所でしっかり出オチさせるのがポイントですね。

分かりやすいので、落語を見たことがない人でも「芝居」を見るように

楽しめるとは思っています。

 

とはいえ。

前にも書いた気がしますが、落語は「話術」だと思っているとかい子。

キャラクターで立たせるのはやはり違うなあとも思っているわけです。

あくまでも、芝居になってはいけない、語りであるべきで、

お客さんのイメージを引き出すためのもの。あまりにも

「私」がメインになってしまってはいけないよなあといつも思います。

あとはね、上下まちがえすぎだよね・・・・。

空間ひずんでた。後目線も下がりすぎだよね。

 

落語の上達具合を図るポイントの一つが、視線が定まっているかどうかだと

おもうので、この部分に反省が出るのはよろしくないですね。

 

そうはいってもとても楽しゅうございました。

 

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来てくださった皆さん、ありがとう。こんなにたくさんの方に出てもらえたのも

ありがたい限りでした。