ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

持っている言葉の意味が違うから一生うそをつかなきゃいけない

緊急事態宣言もさすがに今月で終わりでしょうね。

なんだか、腑抜けた毎日を送ってしまっています。

最近あまりにも、世間が騒がしく、より一層自分が何したいんだっけなあ、が

見えたり見えなかったり。

こういう時の気力は高座に落ちてたりするので、早くおしゃべりがしたいです。

どうも、とかい子です。

 

あ、タイトルは、最近好きな詩人の方の一句をそのままもってきました。

自作ではありません。

 

itokonda.thebase.in

 

詩集は、レイアウトとかフォントとか、紙質とかそういったものも

含めて楽しむものなのです。この一冊には、短歌がまとめられておりまして、

衝動買いしました。

一番好きなのは、

「前髪にかけてきた途方もない時間の一部にあなた」

という一句。

俳句は、スケッチに似ていると思っていて、言葉で景色を描いているようだと

思います。鏡の前でこてを充てて、残り時間を気にするかみの永い女の子の姿と、

いつもと同じようにセットされている髪をただ眺めるだけの誰か、みたいな

そんな絵が浮かびます。

 

俳句といえば、実はとらさんシリーズにも似たようなのがありまして。

現代俳句家といえばの俵まちさんを迎えた一作。

新作の寅さんの主題歌を桑田さんが歌っておりましたが、

この作品の中にもサザンオールスターズの曲が使われています。

movies.yahoo.co.jp

 

この作品は、独身の女医さんととらさんの恋模様が描かれているのですが、

作中に

「結婚して家庭に入る幸せは誰にでも可能性があるかもしれない。

ただ、ここには君にしか負えない幸せがある。」

みたいセリフがあります。

心がゆれる女医さんに上司に当たる方が投げるセリフですね。

まだまだ、女性は家庭に入るもの、仕事は腰掛け、みたいな風潮が当たり前だったで

あろう時代に、こうした職業をまっとうしろ、みたいなセリフが

受け入れられていることが、個人的にはささったポイントでした。

まあ、今だったら、結婚しても働き続けられるようにしろよ、となるんですが。

こうした方々が制度と戦ってきたおかげで、大多数が支持する理不尽な普通が

塗り替えられてきたのかなあと浅い考察を思ったりしております。 

 

旅立ってゆくのはいつも男にてカッコよすぎる背中見ている

 

映画の最後のシーンに使われた一句ですね。

今の作品はダブルヒロインといいますか、大学生の女の子がたびたび登場します。

マドンナの姪っ子に当たる子でこの子が俳句の読み手です。

早稲田大学のキャンパスがたびたび登場します。

 

寅さんが早稲田の杜にあらわれてやさしくなった午後の教室

 

合間、合間に映像が切り取られてスケッチされるのが

面白い映画だと思っています。

 

諸事情あって、ちょっと異常な体のだるさを感じており、今日は

のろのろとしか仕事ができませんでした。

こんな時は早めに寝るに限るのですが、明日は楽しみにしている飲み会が

あるので頑張って仕事を終わらせたい。。。。

 

「秒針が 追い越していく 指の速度」

 

だーだるい、気持ち悪い、眠い。。。。。

 

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