ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

苦爪楽髪(番外編)

なんだか気分が落ち込んでいる

死にたい夜の方が圧倒的に多い人生だが、こと30になってからの

自己否定欲がすごい。なんにもうまくいかない気がしている。

そして、どうにかする努力もしていない。

 

どうにかしよう、と思って、例によってレズ風俗使おうと

キャストさんを指名して、ホテルとって、時間決めて、

オプション決めて、というところで、萎えてしまった。

まず、ラブホが嫌で、シティホテルにしようとアパのデイタイム

とろうとしたら、30分遅くてとることができず。

ならば東横インと思って予約したら、後々しらべると、

東横イン、結構風俗利用に厳しいことを知り、なんだったらサイト内に

おすすめのホテル一覧載ってたり。

さらに、当日あいてたキャストさん、めちゃめちゃ若い女の子で、

かつ、ネコの子で。

あー。。。。なんかいいやあと、予定した時間の1時間前に

キャンセルしてしまった。

ヘルスって客側が攻めることもできるから、結構めんどい、、、

 

性感マッサージみたいな、完全に受け身のやつにしようとしたら、

当日予約何てできない。

普通のサロンとおんなじくらい前予約。

2週間後とかだった、最速で。これが男の人がキャストのサービスは全然

空いているのだが、好きでもない男に触られるのは本当に嫌だ。

酒で理性が就寝しているとき以外は基本的に本当に嫌悪。

セックスにおける男性性を信用していない、基本的には。

お付き合いにおいては、性別よりも人間性を愛しているし、男性性も

含めてそばに入れたらと思っている。

 

が、セックスだけは、男性性のみは無理。

感情やらなんやらがないとマジで嫌。年々いやになっている。

 

というわけで、埋めるのをあきらめてしまった性欲は、

しぼむというより抜け落ちて、そこにはぽっかり穴が開く。

すかすかとした感覚をほかの欲で埋めるべく、映画みたり、料理したり

早々とねてみたりする。

仕事のタスク整理とか、最近だめだめすぎるからADHD向けのライフハックとか

そういうものをあさってはため息をつく。

 

やっぱり、行っとけばよかったかな、、、ヘルス、、、と思いつつ

いや、でも受け身じゃないのめんどい、、、一方的に享受したいんだもんなあ

と文字通りもんもんとする。

性感マッサージは高いんだよねえ。。。。

ちなみに、女性向けのヘルスだと、貝合わせとかまでOKなので、

これは、実質、本番なのでは、、、?とか思わなくもない。

ただ、とかい子ディープキスNG、なめるのNG、全身リップNG

指入れ、おもちゃのみ希望なので、マジでヘルスの意味ないよね。

絶対性感の方が向いてる。

 

とか思って、せっかく埋め始めた隙間をまたもとに戻してしまったり。

 

この日に限って、やや早起きしたせいか、23時には眠くなり。

洗いたての寝具にくるまり、なぜかフィーリングミュージック何て聞きながら

夢も見ず沈む。

 

ややくらいうちに目を覚まし、ああ、今日、仕事するの、やめようと

やり残してしまった家事に若干手を付ける。

買い物いかなきゃとリストをつくり、もう一度ため息をつく。

習慣というものはありがたく、何にも考えずに手が動く。

そういう状態に持っていくことで、時間の確保ができるのだと

何かの記事で読んだ。

キッチンの床とコンロの周りを水拭きし、部屋はモップがけ、

床に直置きしているクッションと座椅子にコロコロをかけ、若干粘着力を

そいだところで、フローリングもコロコロする。

買い物に出かけた後は、味玉と、ご飯を炊いて、冷蔵庫の素材を一度

リセットするべくカレーを作る。

なんとなく、物足りない気がして、はやめに使い切りたいかんたん酢を使って

甘酢和えもつくる。

 

ぽっかりとした穴にじっとりした日常をはめ込んで、

疲労感にとって代わられた欲が小さくなるのを感じる。

 

こういう日は携帯の充電もなかなか終わらない気がしてくる。

もらったボーナスの大半は、来るともしれない未来への不安と

やりすぎた過去の後悔を清算するために失われ、

今のために使える金額は少ないが、それでも我々は今しか生きるとことが

できないのだと、少なくはない金額をおろして

財布に入れる。

ああ、同じだけの金額を親に使ってあげたことがあっただろうか、

と思う気持ちを引きづりながら、自転車のペダルを踏みこむ。

 

仕事のために夏物のスーツを中野駅にあるユニクロで新調。

ややたけながの、制服みたいなシルエットのスーツが好きなのだが、

意外とそういうのって女性向けでは少なく、ユニクロが一番はまったりする。

30分もかからないうちに買い物を終え、さんざん右折と左折を間違えながら、

荻窪駅に移動。

チャイハネというエスニック系の服屋さんに、実に2年ぶりに足を踏み入れる。

夏はエスニックだけきていたい、と普段から思っているほど、あの、

ひらひらしたシルエットの服が大好きなのだが、その中でも、一番好きなブランド。

気に入って、着たおしたワンピースは、色もおちて、

ゴムも伸びきってしまったので、引退宣言。

 

代わりの服を求めて入店。

こういう時は何を買うとか決めずにひたすらうろうろして、

ひたすら見て回る。そうすると、1、2着、何度も手に取ってしまう服が

出てくる。ああ、これが着たい、となると、そのまま購入。

この手の服は大体フリーサイズだが、一度試着する。

そしたらもう大好きになる。

持ち帰って、もう一度、きてみて、くるくると回ってみたりする。

風に膨らむ布地をひたすら見ていられる。このふわふわ感が大好きだ。

 

ここまでくると、もうすかすか感はなくなる。

2着も買ったお気に入りを、早速水とおしする。

そして、レーヨンと知り絶望する。綿じゃないのか、、、、。

もう洗ってしまったよ、洗濯機で。

 

日常はまだまだ続く。

そろそろできたかなと、取り出した梅シロップは、

砂糖の量が多すぎたのか、発酵してしまっている。

取り出して煮立たせる必要があるが、もう嫌だ。

とりあえずで発酵防止にお酢をたし、がしゃがしゃと搔きまわして

一晩放置。明日にでも一回濾して火を入れなければなるまい。

詰める瓶がないのにどうしてくれよう。

 

明日は仕事をせねばならない。

もうとっくに何かが壊れている。

いったんやめなければとおもうのに、踏ん切りをつける気力がない。

 

簡単にやめるほど、真面目でもないから、体はすこぶる元気。

精神的にはやむ、というより、うんざりする、でとまっている。

それでも、明日が来れば否応なしに進まねばならない。

 

真剣に変わらなければ、と思っているが、それを行動に移さねばと

思えば思うほど、足元がふわつく

全部夏のせいだということにして、冷蔵庫の麦茶を飲み干し、

買ったワンピースのしわを確かめる。

 

本題にものれないのに、本命の日常がすぎて

本命なのに番外編にさせられた、無数の日々と現実を

砂糖につけて飲み干した、そんな夏の週末

 

踏みつけた足元に広がる影は間違いなく自分のものだというのに

影が濃いのは日差しのせいだと、影も見えない日陰にうずくまり

光をおそれてやり過ごした、無数の日常は

ちくちくと、心の中に針のむしろを築きあげ、

刺されていたいと思うこともさえも煩わしく。

独り言のふりをしてつぶやいたのは、過ごしてみたかった日常で

使ってみたかった言葉たち。

うつろが虚構を生み出して、無から無が生まれている。

 

どこまでもどこまでも下を向きたくなる。そんな日々。