ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

コロナ時々東の空

 

いつの間にかで始まる夏の夜

皆さん、お元気ですか、どうもとかいこです。

 

想い人さんが元気に夜遊びをしてきた翌週、

しっかりコロナにとらわれておりまして、濃厚接触者な今日この頃

熱以外の大きな症状はなく頭痛が辛そうだなあって程度で、40度を超すような

高い熱もなく。

あ、初めての遠出旅行の予定だった長崎行はなくなりました。

 

よかったよかったと思っていたら私がコロナ。

やっぱりつらかったのは3日程度なんだけど、どうにも後遺症がつらい。

そもそも、インフルエンザのように特効薬がないので、対処療法のみ。

カロナールロキソニン

トラネキサム酸という、気管支炎御用達シリーズ

これだけでは、絶対に咳がきついままだとわかっていたので、

吸入と漢方を勝手に追加して、過ごすこと約10日。

仕事はトラブルし、ご飯はおいしくないしで、ほとんど家にいるのに、

休日が待ち遠しく。一日全然運動しないので、すっかり筋肉が落ちてしまって

腰痛を発症。こういう転がってられる時間も少ないかと、

逃げるは恥だが役に立つのお正月SP(大変に妊娠の経過がリアルに描かれていて

これはとてもいいなと思った。大体、どのドラマも、つわりくらいは書くけど

それ以外の経過とかは書かない)。

共働き夫婦という現代のスタンダードに対応しつつ、使えるものは使う、

ここではではそれを逃げといったかもしれないが、知恵を使っていて、

特に計画無痛分娩が入っていたのなんてとてもいいと思う。

こういうのがドラマで描かれて、もっと出産の負担が減ると、個人的にはうれしい。

 

後はのだめカンタービレという懐かしいドラマも。

これはちょっと間延びしてたから、そんなに見どころはなかったかもな。

 

後は、新エヴァンゲリオンの最終章をみた。とにかく、映像がすごかった。

アングルの切り替わり方とか、画面の色の切り替わり、特に赤ばかりが続く中で

青や緑、白が際立っているところが、何度も見直したくなる感を出していた。

大変にわかりやすい構成になっていたから、これまでわかる人に伝わる生きづらさ、

何だったんだ、という靄のかかり方、決して報われないからこそ、

救われる部分があったような気がする中で、綺麗になにもかも救っていった。

良し悪しはわからないが、とにかく映像がきれいだった。

もう一度見たいと思う。戦闘シーンもかっこよかったし。

 

そうやって、過ごしていて、大本命の「eastern youth」のライブを見に行った。

スリーピースの日本語パンクロック。

ぱっとみ、どうしたってさえないおじさんなのに、歌う曲がめちゃめちゃ

かっこいい。

 

「こんなときに渋谷くんだりのところまでのこのことやってきた皆さん」と、

笑いながら呼びかけられる。

 

夏の日の午後から始まった、急遽のワンマンライブ。

思ったよりも近くて、人も少なかった(本来は、ナンバーガールとのタイマンライブで

ソールドアウト予定)ため、せっかくだから前の方に、

せっかくだから、音響の前に、と舞台から向かって右側にてとてと進む。

年齢高めのお客様が多い中、後ろには、おそらく大学生二人組。

「途中のことは何にもわからないけど、なんかこれたことと、

どうにかすれば帰れることはわかっている」

と笑いながら、羽田空港までの行きかえりを調べている。

いいね、ライブハウスにいる気がする。

 

低めの高さに設定されたマイクに挑むように声を絞りだして、

うたわれる日本語ロック。

 

youtu.be

生まれ持った生存の実感は 誰かの手に委ねちゃいけねぇんだ

 

文学的でありながら、メッセージ自体は大変にシンプルで、

押しつけがましくなく、正面からではなく、後ろから流れてくるような音楽だと

思っている。

MC多めにいくよ、とお茶目なおじさんの話し方とギターのギャップにくらくら

しそうだ。

 

計17曲で、知らない曲も多かったが新参者の私も知っている曲もたくさんあり、

ずっと泣いていた気がする。泣くために来てんのかなと最近思う。

 

まちの底、ソンゲントジユウ、夏の日の午後、あまざらしなら濡れるがいいさ、

など。このあたりを聞くことができてよかった。

 

17曲、やり切ってふらふらとなりながら、アンコール。

「私自身、イースタンユースのファンなので、必ず人は来ると思っていましたが、

ほんとうにたくさんの人があつまってくれました」

華奢な体にはふつりあいな大きなベースを抱えながら笑っていた、ベースの方。

 

ボーカルの向井さんは、あまり客席に向かっては歌わないような印象を受けた。

常にメンバーを見ながら歌っているような気がした。

 

どういう景色がみえてるのかなあ。

ここ最近調子の悪い腰のせいで、たち続けることが難しく、

途中から2階に向かう階段に座って曲をきく。

ちょっと疲れていたのか、少しうとうとしてしまったが、

アンコールの「例えば僕がしんだら」では、

同じ会場でこれを聞いているであろう、想い人さんをおもったりして

ボロボロ泣いて。

 

帰りに合流した想い人さんは、よかった、ほんとうによかった、

かっこよかった、好きでよかったと、

いつの間にかTシャツ握りしめて出てきた。

 

寿司食べたいな、という声にひかれて、

回転ずしに。なんだか、ネタの数は少なめだったけど、

旬のタコがおいしかった。

あちらこちら思い思い。

喫煙上で訳の分からんかっこうした若者がユーチューブショートなんて

撮っている様子を視界の端にとらえつつ。

いっぱいの胸とおなかをさすりさすりしながら、

日常に音楽をつけたして家路についた。