だいたい、空気の乾燥によるのどの痛みで、宿泊施設では
目を覚まします。ども、とかい子です。
なんだか、梅雨みたいな暑さですねえ。
昨日の天気とは打って変わって、はれもよう、暑そうだなあと
想いながら、ざっとシャワーを浴びる。
ホテルの朝食バイキングが大好きな想い人さんは爆睡中でした。
生乾きの靴にドライヤーを突っ込んで、
ゆさゆさとおこしにかかり、あと30分しかないよーと
一階へ。
オムレツをその場でつくってくれるのがうれしかった。
あと、モズクがおいしかった。
コーヒー、紅茶を持ち帰れたので、各々飲み物片手に、
チェックアウトの11時まで部屋で過ごし、何となくプランを練る。
今回もお世話になりましょう、レンタサイクル。
この事業、大学時代にやりとげられなかったやつなんだよなあ。
借りれずあるく古町の商店街
白山神社を中心に、上町と下町に分かれるまちは、
通りを挟んで景色を変えていく。
区画自体はあまり昔の名残はないのかな、と思ったり。
特徴的な屋根に雪国の厳しさを感じたりしながら進むことしばらく。
上古町のほうが新陳代謝は良いようで新しめのデザインが取り入れられた店舗が続く。
ひときわ目をひいた店舗は、長屋を使ったカフェ兼お店の、ずいぶん前から気になっていた「浮き星」のデザインしたお店だった。
食べてみたかったんだ。これ。
中にあられが入っていることもあって、金平糖にはない香ばしさがある。
なにより、ぷかあっと上がってくる様子は普通に見ていて楽しい。
サイダーに入れて飲んだが、冷たい氷で砂糖部分が解けることなく、
カリカリとした食感のまま楽しむことができた。
あと、サイダーもただの炭酸水ではなく、甘さ控えめさっぱりとした
おいしさがあった。
足を手に入れたので、気温の高い新潟の街をあちらこちらへと大移動。
想い人さんゆかりの映画館前とか、国交省ゆかりのみずべりんぐとか、
行きたいとせがんだ、沼垂商店街とかを抜けて、後、
かつてデート先としてよく使っていた大衆フランス料理やさんの前もとおって、
(このころには暑くてばてて写真撮る気力もなかった)いく。
沼垂市と新潟市はかつては別々で、明治のころに合併、北陸鉄道の終着駅を
どこにするかで大紛争があったそうで、その際の路線が残っている。
朽ちていくのをただ待つだけのその空間、周辺地域の静けさと相まって、
何ともセンチメンタルな気持ちになる。
これからこの風景は日本の各地で見ることができるんだなあと思うと、
やっぱりここも世界の終わりの朝な感じがしてしまう。
で、やはり汗でべたべたになりながら、新潟駅へ滑り込み、
2時間ほど鈍行電車で長岡駅へ。途中乗車してくる部活帰りの中学生や
高校生の姿に、そうそう、携帯を持っていなかった頃は、こうして延々と
毎日同じ車窓の風景を眺めてたっけなあと、かつての自身の姿を重ねる。
東京ではみな一様に携帯片手にしたを向いている車内の光景は、
地方に行けば行くほど、皆、ぼんやりと車外を眺める風景に替わっていく。
誰かの風景に自分を重ねて、こうして、未来と過去がごちゃ混ぜに
なっているような、電車の空間がやはりすきなんだなあと改めて。
で、結局、狙いのお好み焼き屋さんはしまっていました。残念。
その代わり、リアル看板ネコなネコちゃんをみました。
ショーケースの中央に陣取って気持ちよさげに寝てました。
また、写真館の前っていうのがいいですよね。
自分のご飯代、稼いでそうだな、君。
そんなわけで、帰りは情緒もなく、心地よい疲労感に包まれながら
現実にきたく。
いろいろと案内してくれた想い人さん、ありがとう。