ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

米と酒がうまい。独身アラサーの新潟二人旅

とある休日、イナカ子は別のイナカにいた。トカイ子と。

そこは・・・新潟。

 

前日、単独行動だったイナカ子は新幹線で東京から新潟へ向かう途中、名前に惹かれたので急遽途中下車する。そこは燕(つばめ)市。

f:id:tsumehaya:20181115233638j:plain

燕市はものづくりの町。刃物や金物が美しく並んでいる。

本当は工房をのぞいてみたかったのだけど、あいにく日曜は休業日なところばかり。

というわけで金山神社にお参りしに行った。

金山神社

金山神社

ここは名前の通り金物の神様が祀られているのだが、パンフレットによっては「ものづくりの神様」と紹介されている。一応、イナカ子も作る仕事をしているのでお参りをする。ちょうど紅葉真っ盛りという感じで美しい。

駅に向かって歩いているとおじいさんに話しかけられたが、新潟弁強すぎて何言ってるのかわからんかった。

 

とにかく器や刃物の美しい燕市だった。

いや〜萌えたね。

www.furusato-tax.jp

 

f:id:tsumehaya:20181115233706j:plain

6時ごろになるともうこんな感じ。お店は全然空いていないのでJRに乗って鈍行で新潟駅に向かう。

さてお宿は「ゲストハウス人参」。古民家を改修して宿にしている趣のあるお宿。周囲はレトロな商店街で、着物屋さんや麹屋さんなんかもある。夜ご飯は可愛いお姉さんがやっているおでん屋さんで一人、八海山を傾けましたとさ。

gh-ninjin.com

 

次の日。
久しぶりに呼吸スピードの同じ人と1日過ごした。トカイ子合流。

レンタサイクルをして街をめぐることに。

海山〜雪〜魚〜日本酒ムッハーないわゆる“北国の旅行”にはならなかったのだが、たまたま入った「コンバインドカフェ五徳屋十兵衛」というところで出会ったお姐さまが「いい感じの家」とか「親切な野菜売りのおばあさん」とかを教えてくれるなんともコアなガイドをしてくれた。

いちじく

この官能的なフォルム。皮ごと食べられるイチヂクなんて初めて。 

www.gotokuya.com

店内ではレトロ着物や雑貨も売られていて、写真も色々飾ってあり、ここに来ただけで楽しめる。そして週末は男装カフェになるという魅惑の場所。週末また来たい。。

 

こんなによくしてもらって、

これは何か買わねばとおばあさんからイチヂクを買ったら立派な梨が3つ返ってきた。これは何か食わねばとちょい飲みセットを頼んだら、おつまみ1品のはずが3品出てきた。

おばあさんが育ててお姐さまが作った菊の花のポン酢和えは、お花の香りがして美味しかった。

ここで出される食事やおつまみたちは店のすぐ目の前の野菜売りのおばあちゃんたちから買っているらしい。人柄も合間ってとても美味しい。

f:id:tsumehaya:20181117011430j:plain

こういう豊かな時間が愛しい。

f:id:tsumehaya:20181119003108j:plain

そうそうここで出会った「鶴齢(かくれい)」というお酒は本当に美味しかった。

フルーティーで香り高く、喉が焼け付くことも舌の上でしつこくまとわりつくこともなく、でも鼻の辺りに余韻は残る。うーむ、語彙が限界。

とにかく美味しかったのでオススメする。

 

そしてそして。

2階にはなんとスタジオがあり、花魁撮影ができるのだとか。なんてコスプレに優しい町。

 

www.instagram.com

なぜ花魁なのかというと、ここから北に登っていったところにある本町14番町のあたりは、昔は花街として賑わっていたからなのだという。 

もうほとんど当時の建物は残っていないが、一軒だけ、きちんと当時の姿を残す建物があった。

f:id:tsumehaya:20181119001524j:plain

この左の建物がそう。あのガラス窓から馴染みのお客をお見送りしていたんだろうか。

f:id:tsumehaya:20181119001835j:plain

中を特別に見学させていただいたのだが、なんと木の冷蔵庫を発見。

上段に氷を入れて、その冷気で下段を冷やす仕組みのやーつ。

他にも壊れかけの古いラジオや火鉢など、こういうのが好きな人にはたまらんお宝がそこかしこに無造作に置いてある。

ちなみにここも、1日500円で撮影に使わせてもらえるそう。ポートレート写真を撮るのにぴったり。

 

さて、名残惜しい別れの後はここから5分くらいのところにある日本海へ。

f:id:tsumehaya:20181118235917j:plain

玉ねぎが落ちとった・・・!!

 

f:id:tsumehaya:20181115121649j:image

駅のお土産屋さんの一角。日本酒のワンカップがこんなに並ぶと圧巻。

可愛いパッケージが多くて困る。

 

愛媛からの行き方 

東京経由

愛媛⇨Jetstar⇨東京⇨新幹線⇨新潟 

Jetstar(愛媛⇨東京):約2時間。土日祝はだいたい8000円くらい。平日は5000円くらい。成田から東京まで京成バスで約1時間1000円。

新幹線(東京⇨新潟):約2時間で1万円

計:約1万6000円〜1万9000円

 

大阪で乗り換え 

愛媛⇨ANA⇨大阪(乗り換え)⇨新潟

約2時間30分 2ヶ月前にとれば、2万6000円くらい

※時間や値段はチケットやチケットを取る時期による

 

新潟旅 TIPS

小さな街なので、新幹線の止まる新潟駅から日本海まで自転車で巡ることができる。

駅周辺のビルが立ち並ぶエリアと、昔ながらの商店街が残るエリアがすぐ近くに共存している。

新潟市内には信濃川が横たわっており、その堂々たる様には歌でも歌いたくなる。

冬でなければレンタサイクルをして風景を楽しむとよいのではないだろうか。

レンタサイクル

市内に複数あるレンタサイクルステーションのどこに乗り捨ててもOK。

放置自転車を修理してレンタサイクルとして再利用しているという素敵な取り組み。

ボランティアさんたちの運営で成り立っている。

 

会員カード発行料:200円(身分証明書の提示が必要)

基本料金:3時間まで 100円/1時間

追加料金:100円/1時間

にいがたレンタサイクル

 

魂削って、いい旅ができた。

お題「もう一度行きたい場所」