ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

久々に高座にあがった件について

 

最近、落語をする機会に恵まれている。

会に所属できた。所属できる、ということはとてもうれしい。

こうありたい自分、というものを形作くろうとおもったら、

そうなりたいという自分に近い人たちと絡むのが一番よいとおもう。

遠い未来の人物像と近い未来の人物像がいると成長できるらしい。

所属とは、成長に必要だ。

 

さて、今回する落語はいつもと勝手がちがった。

自分の好きなネタではなく、啓発落語という、原稿があって、それを

やらなければならないというもの。題材は架空請求

 

なっかなか頭にネタははいらない。私はいつも、音声で落語を覚える。

何度も何度も飽きるまで聞いて、頭の中で再生できるようになるまで聞いて

そして、それを先ずなぞり、自分がやりやすいように変えていく。

ところが、今回は、先導となる音声がない。

自分でしないといけない。初めてのこころみで、なかなかなネタが自分の

ものにならなかった。頭の中のキャラクター達が動かない。

結局、ちょっと不安なまま当日を迎えた。

 

でも、失敗も含めて成功にしてみせる。

顔をあげて第一声を放つときのあの心地よさは何なのだろうな。

本当に、本当に楽しい。とても自由になれる。ずっと、自由だ。

私の好きにしていい。私のしたいことをしていい。私の見てほしいを

すきなだけ表現できる。この高座にいるあいだは、

わたし、でなくていい。

はいっていないネタでも、あまり面白くなくても。

それでも、多分、めちゃめちゃ気持ちいのだ。

 

声が空気を揺らしている感じが伝わってくる。

音は振動なんだな。いま、知らない誰かの中に私のつくった振動が

はいっていってるんだな。という謎の嬉しさ。

・・・・・気持ち悪いくらい、嬉しいのだ。

 

人の前にたてる、あの空間が私は本当に大好きだ。