ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

新しい水夫の悪あがき

今年は、夏の太陽の名残を感じるときに

書くことができませんでした。

 


階段のように、分かりやすく上に登っていけるような

時期が過ぎてしまって、これからは、
うっかりすれば足を取られるような、
新しい水夫側ではなく、古い水夫の側にゆらゆらと
うつり始めるような、

そんなときなのかな、なんて思ってみたり。
思わなかったり。

 

出会ったときからずっとかっこよくなりつづけてますよ。
出会ったときの、絹糸が切れる音のような、
そんなあなたも好きですし。
とりあえず、言葉をポンポンと投げつけて
それでもへらりと私が笑うと、
心底いやそうな顔をしていたのも好きです。

 

この1年、見たことあるを重ねて、
いつもの、を増やして、
ようやく、見たことないもの、を二人で見に行けるように
なった気がします。
非日常はトラブルも多いから、割とびくびくしてしまう私ですが、
確かないつもの、があったから、 
見たことないを増やせたと思っています。

 

今年はたくさん旅行にいきました。
新潟行って、自転車で遠出もして、
誕生日も祝ってもらって、
お正月を一緒に過ごして、花火もして、
飛騨高山にもいって、
私はサッカーの試合を4試合も一人でみました。 
あなたは、私の落語をみにきてくれて、
一緒にはいかない、と言っていたのに、ライブを2つも一緒に見に行きました。

同じ景色をみにいくことって、
なんだか輸血みたいだなって思っています。

 

違うものを持ち寄れる2人であり続けられることを
貴方がこれからも、革靴で蹴っ飛ばしながら歩いていける日々であることを
祈っています。


そのためにできることが一つでも増えたら、それは、とても幸せだろうなと
思います

歴史は嘘、去ってゆくものはみんな嘘、そして
あした来る、鬼だけがほんと

 

www.youtube.com

www.youtube.com

www.youtube.com

月見ればちぢにものこそ悲しけれ

 

なりを潜めていた秋は、その裾もつかみ損ねたあいまいに

あっというまにいなくなってしまいそうです。

先輩、おげんきですか。

 

もう一年たってしまったんですかね。

ウクライナ戦争以降、材料の高騰なんかも続いているでしょうから、

工場の稼働率もやや落ちているのでしょうか。

有給消化のはかどる日々ですか。そろそろ、お子などにもご縁が

ありましたでしょうか。

 

この頃、出会いより別れが多くてかないません。

目の前にいる人は、確かにこれまで私が出会っていた人なのに、

考え方や振る舞いがすっかり知らない人になってしまっているようで、

私が知るあの人はもういないのだなあ、とさみしくなる気持ちになります。

 

少し前になりますが、月に関するアート作品を見てきました。

NASAが撮影した写真を印刷して、50万分の1サイズの月を再現した、

まあ、つまりはバルーンアートなんですけど。

望遠レンズ越しの世界が、まじかに再現されたようで、

不思議な気持ちになりました。

 

7mとあるけど、直径が7mなのかはわかりませんでした。

tabi-labo.com

 

生まれた星が違えば、ひょっとしたら、月はこれくらいの大きさで

見えていたのかななんて思わなくもありません。

 

ウサギの耳が切れてなければもっといい写真だったのに。

 

今月はたくさん高座に上がるし、漫才もします。

仕事はずっと行き詰りっぱなしなので、

とりあえず一回やめてみようと思います。

何の準備もせず受けた面接はあっさり落ちました。

残念です。

 

1月には、長野の方に旅行に行こうと思っています。

おじいさま方はご健在ですか、そうであればうれしいです。

両親の老いをひしひしと感じるようになってから

できるだけ、父に私が墓参りに行っている様子を見せるようにしています。

気がかりは、叔母の家にあるバカでかい仏壇です。。。

どうしよう。。。

 

30歳までにしっかりしておかなければならない意味が

ようやくわかってきました。

対処しなきゃいかん問題、ちょっと多すぎな気がする。

 

身一つで生きて行けるなんて、思い上がりだったなあと

身一つでいきたきゃもっと自立して生きてこなきゃいけなかったんだ。

 

捨てるに惜しいものが増えすぎて、

守り切るには覚悟が足りません。

 

今もこうしてやるべきことから目をそらして遊んでいるわけです。

あと、ノリで頼んだプリンが重くて入りません。

もう、やけぐいもできないのかと憤っております。

 

また愚痴ばかりなってしまいました。

 

つき見ればちぢにものこそかなしけれ わが身一つのあきにあらねど

 

また、この先で会いましょう。

それでは、また

人生の決定権

実家に帰ってきている。

そして、毎年中学時代の友人に会っている。たまには何かしたくて、

花火を買い込んで二人で遊んだ。

月がきれいなこの夜にお高い花火を振り回して、

写真も撮らずに火遊びをして、何も変えらられない私と、

変わらずにいる彼女で過ごすこの時間が私は、本当に大好きだ。

 

そんな彼女が妊娠したという。

しかもでき婚で、彼女側に身に覚えはないが、彼氏側にはあるそうで。

ということは、黙っていたということだ。そんな大事なことを。

 

彼女は看護師だ。おっとりとした性格だけど、負けづらいで、根性があって

やり遂げる力を持っている彼女は、なりたい仕事を見つけて、

相当な努力をして、つかみ取ったキャリアだ。

 

一度は大きな病院で働いてみたいし、一人暮らしもしてみたい。

 

実家に大事大事にされて、なかなか踏み出せずにいたところで

紹介された縁で今の彼氏と穏やかに付き合っていた。

1年くらい、福岡で働いたらいいね、なんて、話していて。

 

そんな彼女のキャリアを。そいつは無計画に奪った。

許せないと思った。どうして、彼女の人生を優先してくれなかったのか。

どうして、彼女の道を奪ったのか。悔しくてたまらない。

どうして、どうして、彼女を大切にしてくれないやつのそばに

これから彼女がい続けなければならないのか。

 

悔しくて仕方がない。彼女は看護師でいることが大好きだった。

旅行に行くことも、好きな場所で新しい経験をすることが好きだった。

そのすべてを唐突に奪った、そいつのことが許せない。

 

優しい彼女は、我慢強いから、優しい奥さんになるだろう。

なんだそんな、どうして。

悔しくてたまらない、そいつにどうしてと言い寄れないことが悔しい。

 

5月に子どもが生まれるという。

それまでの間に何か1つでもかなえてあげられることはないだろうか。

結局旅行に行こう、ということくらいしかできなくて。

 

なんでだ、どうしてだ。

どうして、年齢を理由に、もういいタイミングだなんって言われなきゃ

いけないんだ。

どうして、女ばっかりこんな目に合わなきゃいけないんだ。

 

なんで、ちゃんと話し合えなかった、どうして、彼女の人生の決定権を

奪うんだ。

30だから、とか、関係ないじゃないか。

孫が増えて、とか、そんなん、本人の人生はまだ半分以上残っているのに。

 

暴力と何が違うんだ、合意のないことして、レイプと同じじゃないか。

 

本人が幸せならいいんだけど、あきらめて幸せになってほしくなんかない

つかみ取って幸せになってほしかったのに。

 

最低でも計画無痛分娩にしてほしい。

んでもって、いろんな手続きは全部男側がしてほしい。

なんなら、友人の負担が減るようにお前が婿にこい。

どうせ次男なんだからいいだろ。

資格もちの彼女の方が大変なんだから。

 

本当に教科書として、逃げ恥を見てほしい。

 

自由を憧れにしちゃいかんと、心から思った。

彼女に何かあったとき、いつでも相手をぶん殴れるようにすることが

多分自由だってことなんじゃないかって、

本気で思った。

 



 

 

 

 

 

 

 

長めの袖は役に立つ~新潟編②~

だいたい、空気の乾燥によるのどの痛みで、宿泊施設では

目を覚まします。ども、とかい子です。

なんだか、梅雨みたいな暑さですねえ。

 

昨日の天気とは打って変わって、はれもよう、暑そうだなあと

想いながら、ざっとシャワーを浴びる。

ホテルの朝食バイキングが大好きな想い人さんは爆睡中でした。

生乾きの靴にドライヤーを突っ込んで、

ゆさゆさとおこしにかかり、あと30分しかないよーと

一階へ。

オムレツをその場でつくってくれるのがうれしかった。

あと、モズクがおいしかった。

 

コーヒー、紅茶を持ち帰れたので、各々飲み物片手に、

チェックアウトの11時まで部屋で過ごし、何となくプランを練る。

今回もお世話になりましょう、レンタサイクル。

この事業、大学時代にやりとげられなかったやつなんだよなあ。

ssl.niigata-furumachi.jp

 

借りれずあるく古町の商店街

白山神社を中心に、上町と下町に分かれるまちは、

通りを挟んで景色を変えていく。

区画自体はあまり昔の名残はないのかな、と思ったり。

特徴的な屋根に雪国の厳しさを感じたりしながら進むことしばらく。

上古町のほうが新陳代謝は良いようで新しめのデザインが取り入れられた店舗が続く。

 

ひときわ目をひいた店舗は、長屋を使ったカフェ兼お店の、ずいぶん前から気になっていた「浮き星」のデザインしたお店だった。

 

sun000.base.shop

 

食べてみたかったんだ。これ。

 

ukihoshi.dino.vc

 

中にあられが入っていることもあって、金平糖にはない香ばしさがある。

なにより、ぷかあっと上がってくる様子は普通に見ていて楽しい。

 

サイダーに入れて飲んだが、冷たい氷で砂糖部分が解けることなく、

カリカリとした食感のまま楽しむことができた。

あと、サイダーもただの炭酸水ではなく、甘さ控えめさっぱりとした

おいしさがあった。

 

足を手に入れたので、気温の高い新潟の街をあちらこちらへと大移動。

想い人さんゆかりの映画館前とか、国交省ゆかりのみずべりんぐとか、

行きたいとせがんだ、沼垂商店街とかを抜けて、後、

かつてデート先としてよく使っていた大衆フランス料理やさんの前もとおって、

(このころには暑くてばてて写真撮る気力もなかった)いく。

nuttari.jp

 

おすすめだ、と信越線沼垂廃線に案内してもらう。

沼垂市と新潟市はかつては別々で、明治のころに合併、北陸鉄道の終着駅を

どこにするかで大紛争があったそうで、その際の路線が残っている。

今の新潟駅の位置にきたことを機に廃線となった。

 

朽ちていくのをただ待つだけのその空間、周辺地域の静けさと相まって、

何ともセンチメンタルな気持ちになる。

これからこの風景は日本の各地で見ることができるんだなあと思うと、

やっぱりここも世界の終わりの朝な感じがしてしまう。

で、やはり汗でべたべたになりながら、新潟駅へ滑り込み、

2時間ほど鈍行電車で長岡駅へ。途中乗車してくる部活帰りの中学生や

高校生の姿に、そうそう、携帯を持っていなかった頃は、こうして延々と

毎日同じ車窓の風景を眺めてたっけなあと、かつての自身の姿を重ねる。

東京ではみな一様に携帯片手にしたを向いている車内の光景は、

地方に行けば行くほど、皆、ぼんやりと車外を眺める風景に替わっていく。

誰かの風景に自分を重ねて、こうして、未来と過去がごちゃ混ぜに

なっているような、電車の空間がやはりすきなんだなあと改めて。

 

で、結局、狙いのお好み焼き屋さんはしまっていました。残念。

その代わり、リアル看板ネコなネコちゃんをみました。

ショーケースの中央に陣取って気持ちよさげに寝てました。

また、写真館の前っていうのがいいですよね。

自分のご飯代、稼いでそうだな、君。

 

twitter.com

 

そんなわけで、帰りは情緒もなく、心地よい疲労感に包まれながら

現実にきたく。

いろいろと案内してくれた想い人さん、ありがとう。

長めの袖は役に立つ~新潟編①~

日中は太陽がやる気をみなぎらせているもの

吹いてくるかぜには冷気が混じり始め、終わりの見えなかった夏も

また終わるんだなあと感じてるとかい子です。

夏が終わると、仕事も加速度を増していき、しんどさがチラ見えします。

もう少し、見ないふりをしていたい。。。。

 

さて、コロナに感染して長崎旅行がダメになったのですが、

もうこの機を逃したら次のチャンスはしばらく先だということで、

想い人さん先導のもと、行ってまいりました、1泊2日の新潟の旅。

 

とりあえず、普通に新幹線で行ってもつまらないということで、

朝4時に起きての青春18きっぷ

東京から、軽井沢の方に抜けていくルートで、群馬の渓谷から、

軽井沢の浅間山の風景まで、緑がまぶしく、美しい風景がひたすらに続き、

車窓がずっと写真館状態。

私は、青春18きっぷの旅には必ず本を持っていくのですが、

ふと見上げた時の風景の美しさに、うとうとする間もなく、

目的地にたどり着きました。

各駅停車の電車に乗っていると、だんだんとスマホを眺める人が減って

本だったり車窓だったりを眺める人がふえていくなあと思います。

東京都内では、ほとんどがみな同じ体制で本を読んでいる人も

専門書だったり、ノウハウ本が多かったりして。

水上駅を目指す道中には、トンネルの中にある駅がある。

 

gigazine.net


 

写真を撮るのを完全に忘れたが、地底の底から階段を上って駅舎に

向かうらしい。登山道に直通の駅というのは、ここしかないそうで、

ボーイスカウトの小学生たちや、登山仕様の家族連れが下りていった。

 

「雪の時期はここで、風景ががらっと変わるんだ」

 

大宮で偶然に出会ったサポータ先輩に席を譲ってもらったりしながら、

なんとも距離感のつかみにくい、3人旅の合間、

普段は灰色の景色ばかりで、夏の鮮やかな季節に来ることがないと、

教えてもらいながら、車窓を眺め続ける。

 

こう、一人で旅行していたら、写真バシャバシャ撮りまくるのだが、

どうにも二人旅だと全然写真を撮らなくなる。

残念ながらインスタントカメラも買いそびれてしまったため、

せっかくきれいな景色だったのに、ほとんど写真がない。

 

そうこうしていると長岡に到着。

サポ―ター先輩ともお別れし、常々話を聞かされている、

広島お好み焼きのお店にむかったが残念ながら、準備中。

結局その日はお好み焼きを食べることができず、町散策へ。

 

president.jp

 

新潟は、バスケは強いイメージがあったが、長岡はそちらの

ホームタウンだ。大きな再開発だったということで、案内してもらうと、

ずいぶんと開けた市役所があった。公共混じりあう空間で、

隈研吾っぽいなあと思っていたらやはりそうだったらしい。

やっぱり写真はとっていないのだが、光の入り方がとても特徴的な

建物だったと思う。

市役所としては、やっぱりわかりにくいのだが、動線が。

でも、何かのついでに市役所にくる、市役所も常に市民の動きが隣に

あるというのは、とてもいいことだと思う。市内で面白い活動をしている人と

役所の出会いが近いということは、

何か新しい動きができるきっかけにもなると思う。

 

雨足とともに新潟へ移動し、ホテルへ。

かつて、ちゃりで駆け抜けた萬代橋をてくてくと歩いていく。

 

niigata-kankou.or.jp

 

夏休み真ん中でちょっと混みあう、ホテルオークラ

まともなホテルに泊まるなんて久しぶりすぎる。

 

www.okura-niigata.co.jp

 

ホテルオークラ、という名前にひかれてとまったが、

しょーじき、ちょーっと古いかな。。。

 

萬代橋の橋のふもとに立つホテル、信濃川を臨み、上の階であれば

景観はきれいだろう。

 

荷物をおいて昼ご飯を確保すべく、再び雨の中を歩く。

www.bandai-nigiwai.jp

 

のどぐろを食べてほしいんだ、という声にワクワクしながら、

雨の中を進む。このピアバンダイ国交省の認定のプロジェクトでも

あるらしい。

隣に物産展もあり、おいしそうな土地のものが並ぶ。

シーラとかも並んでた。どうやって食べるんだろうか、、、

南国の魚のイメージ。

お目当ての回転寿司は、大変に人気で待ち時間が長く、

その間、ホタテと牡蛎を食べながらまつ。

覚悟はしていたが、しょっぱい、、、、、ホタテはおいしく、

内臓の部分も新鮮で、磯の感じを残しつつ、本来の甘味たっぷりで

貝柱の食べ応えも抜群。しょっぱいけどね。。。

 

 

そんなこんなでお待ちかねのお寿司。

これが一番うれしかった。肉より魚がおいしい方が幸福度が高いと思っている。

 

東京でもたまに生魚が食べたくて回転ずしに入るが、柔らかかったり、

脂が不自然に多かったり生臭かったりとむむ、となることが多く。

特に、関東ではおいしい魚は、熟成された柔らかい魚であることが多いようで、

長崎で食べていたような歯ごたえのある、弾力の強い魚はなかなか出会えない。

 

ここで食べたお魚は、生臭さはないことは当然として、

歯ごたえのある大きな切り身と、弾力、そして適度なしゃり。

のどぐろは炙りで、脂がのっているがしつこくなく、その香ばしさが際立っている。

食べ応えがあるがゆえにたくさん食べられないのがつらいところ。

 

sado-benkei.com

 

そうこうしているうちに、メインイベントのサッカー観戦。

動画や写真でさんざん見たスタジアムへ向かう。

 

greenery-niigata.blog-niigata.net

 

ワールドカップ誘致の際につくられた、おおきなスタジアム。

この設計をした人も、大のサッカーファンとかで、一生のうちにスタジアムの

設計ができるとは、と大いに張り切ったんだと、いう話を聞かせてもらった。

 

 

内も外も本当に壮観な眺めだった。

ゴール裏の上には低めの天井があるからか、大きく音が反響する。

大事なこというよ、絶対にビールこぼさないでね!と

不良わんぱくおにいさんは、両手にしっかりビールを抱えて戻ってきて

私にくぎを刺した直後に自分でひっくり返してました。

どんまい。

 

試合は、早い展開で進む者の、ホームチームの勝利で終了、

立役者の選手のインタビューを聞きながら、新潟駅に戻る。

 

www.niigata-satokata.com

 

途中にある、鳥屋野潟を眺めつつ、20分ほど歩く。

行きのバスは眠たくて、体感長かったが歩くとアッというまだった。

ここには白鳥が飛来するそうで、だから、ビックスワンなんだ、ということを知る。

あと、ラブホも点在してた。古き良きかんじのやつ。

結構ロケーションいいような気がするな。

 

急遽きまった、想い人さんのご両親とのお食事会。

まあ、居酒屋でかーるく、という感じで、特に気張るものでもなかったが。

既にビールにレモンチューハイ、寝不足も手伝って、

へろへろな想い人さんは、最初からくだ巻きっぱなし。

私は見慣れている様相ではあるが、ご両親には珍しかったようだ。

銀鱈がおいしかった。

 

案の定、酔いによった想い人さん、同士(子持ち既婚者)に

今から飲みに行こうと呼び出して、当然のごとく振られ、

飲みたいから先帰っといて、とおいて行かれた。

初めて二人の旅行なのにとおかしく思いつつ、もう面倒なので、タクシーで

移動。ホテルの周りにはコンビニもなく、ここでどっとつかれてしまい。

とにかく意地でシャワーだけ浴び、歯磨きもそこそこにベットにもぐりこむ。

カードキー一枚しかないのに、出かけていったので、

かぎあけっぱで就寝。

疲労感で引きづりこまれるようにして、沈んでいく。

朝ごはん、おいしいといいなあ、何て思いながら

普段寝ているシングルベットの狭ぜましさとは無縁のセミダブルに、

次引っ越しの時はこのサイズでいいなと、うとうとしながら思う。

さむいねと言い合える暖かさを重視する我々

ちょっと狭いくらいでいいのかなと。

 

何時か知らないが戻ってきたらしい想い人さんの気配を感じつつ

本格的に意識を手放す。

 

今日は一日雨模様、足元がはかどらない日で明日は晴れ。

足して2で割ってほしいと思いつつ。

旅の後半に思いをはせる。

 

 

 

コロナ時々東の空

 

いつの間にかで始まる夏の夜

皆さん、お元気ですか、どうもとかいこです。

 

想い人さんが元気に夜遊びをしてきた翌週、

しっかりコロナにとらわれておりまして、濃厚接触者な今日この頃

熱以外の大きな症状はなく頭痛が辛そうだなあって程度で、40度を超すような

高い熱もなく。

あ、初めての遠出旅行の予定だった長崎行はなくなりました。

 

よかったよかったと思っていたら私がコロナ。

やっぱりつらかったのは3日程度なんだけど、どうにも後遺症がつらい。

そもそも、インフルエンザのように特効薬がないので、対処療法のみ。

カロナールロキソニン

トラネキサム酸という、気管支炎御用達シリーズ

これだけでは、絶対に咳がきついままだとわかっていたので、

吸入と漢方を勝手に追加して、過ごすこと約10日。

仕事はトラブルし、ご飯はおいしくないしで、ほとんど家にいるのに、

休日が待ち遠しく。一日全然運動しないので、すっかり筋肉が落ちてしまって

腰痛を発症。こういう転がってられる時間も少ないかと、

逃げるは恥だが役に立つのお正月SP(大変に妊娠の経過がリアルに描かれていて

これはとてもいいなと思った。大体、どのドラマも、つわりくらいは書くけど

それ以外の経過とかは書かない)。

共働き夫婦という現代のスタンダードに対応しつつ、使えるものは使う、

ここではではそれを逃げといったかもしれないが、知恵を使っていて、

特に計画無痛分娩が入っていたのなんてとてもいいと思う。

こういうのがドラマで描かれて、もっと出産の負担が減ると、個人的にはうれしい。

 

後はのだめカンタービレという懐かしいドラマも。

これはちょっと間延びしてたから、そんなに見どころはなかったかもな。

 

後は、新エヴァンゲリオンの最終章をみた。とにかく、映像がすごかった。

アングルの切り替わり方とか、画面の色の切り替わり、特に赤ばかりが続く中で

青や緑、白が際立っているところが、何度も見直したくなる感を出していた。

大変にわかりやすい構成になっていたから、これまでわかる人に伝わる生きづらさ、

何だったんだ、という靄のかかり方、決して報われないからこそ、

救われる部分があったような気がする中で、綺麗になにもかも救っていった。

良し悪しはわからないが、とにかく映像がきれいだった。

もう一度見たいと思う。戦闘シーンもかっこよかったし。

 

そうやって、過ごしていて、大本命の「eastern youth」のライブを見に行った。

スリーピースの日本語パンクロック。

ぱっとみ、どうしたってさえないおじさんなのに、歌う曲がめちゃめちゃ

かっこいい。

 

「こんなときに渋谷くんだりのところまでのこのことやってきた皆さん」と、

笑いながら呼びかけられる。

 

夏の日の午後から始まった、急遽のワンマンライブ。

思ったよりも近くて、人も少なかった(本来は、ナンバーガールとのタイマンライブで

ソールドアウト予定)ため、せっかくだから前の方に、

せっかくだから、音響の前に、と舞台から向かって右側にてとてと進む。

年齢高めのお客様が多い中、後ろには、おそらく大学生二人組。

「途中のことは何にもわからないけど、なんかこれたことと、

どうにかすれば帰れることはわかっている」

と笑いながら、羽田空港までの行きかえりを調べている。

いいね、ライブハウスにいる気がする。

 

低めの高さに設定されたマイクに挑むように声を絞りだして、

うたわれる日本語ロック。

 

youtu.be

生まれ持った生存の実感は 誰かの手に委ねちゃいけねぇんだ

 

文学的でありながら、メッセージ自体は大変にシンプルで、

押しつけがましくなく、正面からではなく、後ろから流れてくるような音楽だと

思っている。

MC多めにいくよ、とお茶目なおじさんの話し方とギターのギャップにくらくら

しそうだ。

 

計17曲で、知らない曲も多かったが新参者の私も知っている曲もたくさんあり、

ずっと泣いていた気がする。泣くために来てんのかなと最近思う。

 

まちの底、ソンゲントジユウ、夏の日の午後、あまざらしなら濡れるがいいさ、

など。このあたりを聞くことができてよかった。

 

17曲、やり切ってふらふらとなりながら、アンコール。

「私自身、イースタンユースのファンなので、必ず人は来ると思っていましたが、

ほんとうにたくさんの人があつまってくれました」

華奢な体にはふつりあいな大きなベースを抱えながら笑っていた、ベースの方。

 

ボーカルの向井さんは、あまり客席に向かっては歌わないような印象を受けた。

常にメンバーを見ながら歌っているような気がした。

 

どういう景色がみえてるのかなあ。

ここ最近調子の悪い腰のせいで、たち続けることが難しく、

途中から2階に向かう階段に座って曲をきく。

ちょっと疲れていたのか、少しうとうとしてしまったが、

アンコールの「例えば僕がしんだら」では、

同じ会場でこれを聞いているであろう、想い人さんをおもったりして

ボロボロ泣いて。

 

帰りに合流した想い人さんは、よかった、ほんとうによかった、

かっこよかった、好きでよかったと、

いつの間にかTシャツ握りしめて出てきた。

 

寿司食べたいな、という声にひかれて、

回転ずしに。なんだか、ネタの数は少なめだったけど、

旬のタコがおいしかった。

あちらこちら思い思い。

喫煙上で訳の分からんかっこうした若者がユーチューブショートなんて

撮っている様子を視界の端にとらえつつ。

いっぱいの胸とおなかをさすりさすりしながら、

日常に音楽をつけたして家路についた。