ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

私の時はあの人を追い抜く~天沢聖司から冴羽りょうまで~

この年になると、一人何々をしてきた、というのが話題に上らない。

むしろ、誰かと行ってきた、というほうがレアイベントだ。

独りカラオケ、一人焼肉、一人映画、一人レストランフルコース、

一人居酒屋。誰かと共有云々ではなく、単純に、皆忙しいからね。

友達、知り合いをガンガン増やすか、不労所得者を友人にでも

しない限り、人生は基本孤独だ。

孤独は体に悪いから、孤高の歩みだと言い聞かせねば。

一人で歩く時こそ、高いヒールを履いて、出かけていくような、そんな

自意識過剰さがよいと思う。・・・そろそろヒールのかかとをダメにしそうな

とかい子です。

 

さて、新宿で映画をみてきた。

「劇場版シティハンター 新宿プライベートアイ」

https://cityhunter-movie.com/

 

先に行っておくが、別に年はごまかしていない。

我が家は、漫画なんて買い与えられていなかったし、

頻繁に本や雑誌を買うような家庭でもなかったから、もっぱら

土日や地元の公民館に行っていた。そこに漫画がいくつかあったからだ。

小学校3年生のころ、とびとびでシティハンターが寄贈された。

1巻、3巻飛んで11巻とかだった気がする。1巻はわりと、女の人の

裸がいっぱいだし、ガンガンひとしぬし、当時はまだエッチなギャグが

ようわからんかったしだった。

ただ、絵のタッチが独特で読み入っていた。漫画といえば、

きらきらおめめで、大きくて、ありえない感じの顔だちの少女漫画が

ほとんどで、アニメもそんなのしかなかった。

そんな中でちょっと写実的な顔立ちのキャラクターが物珍しかったのか

何度も読んでいた。

 

ある程度、ませてきたころ、全巻を寄贈してくれた方がいたらしく。

夢中で読んだのを覚えている。

 

個人的におすすめストーリーは(コミック何巻かは後で書きます)

・・・・毎度調べてからかけと思うが、データ版しかもってきていないので

探すのがめんどい。

 

1 絵里子登場回

香の幼馴染のファッションデザイナー絵里子のボディーガードを

りょうが引き受ける回。モデルの代役を香が務め、りょうが少し

香を女性として意識しだす回である。

りょうのファッションを終始嫌がっていた絵里子だが、実は、スイーパー

として何一つ無駄のない恰好をしていたことを知る回。

ラストのプラスチック爆弾を打ち抜くところの描かれた方がかっこいい。

 

2 病気の女の子を助ける回

病気のため、家から出られない女の子の趣味は、まちのあちこちを

双眼鏡で見ること。ある日、りょうと香の暮らすアパートをのぞき見、

そのめちゃくちゃな生活を見るのが楽しみに。

香の前ではふざけてばかりだが、以外にも不在の際にはストイックに

鍛錬にいそしむ様子が描かれている珍しい回。

当然、毎日見張られていることに気づいたりょうは、女の子のアパートへ。

そのとき、ベランダに降り立つシーンのシルエットの描かれ方がつぼ。

 

3 海原との再会

シティーハンターは人気絶頂にも関わらず、打ち切りをされた

作品でもある。そのため、最終回に向けて展開をはやめていく30巻

辺りからは怒涛の展開が続く。

唯一、りょうが涙を見せるシーンがこの回。

北上司の絵の特徴でもあるキャラクターの目が、とてもきれいに

描かれている。片面いっぱいにりょうが描かれていて、

その目がインクと紙にも関わらず、キラキラして見えた。

ちなみに、この回の一つ前の話で香ちゃんのアップ画もあるが、

その瞳の描かれ方もとてもきれい。

 

まだまだ、あるけど、3つ上げろと言われたらこれかな。

後は、銃の調整をしてくれる人との話とか、冴子と槙原の回想シーンとか

海坊主との再会の回とか、あのあたりも好きだけれども。

 

そんなわけで、思い入れは余りある、シティハンターの映画を見てきた。

(やっと本題)

うー・・・・・・・ん・・・・・

いや、Angel Nightを聞けたのもよかったし、アクションシーンも

よかったけど。

(Angel Nightの最初に好きになったのは声~からの下りがすき)

 

 

ストーリーとしては、ヒロインが冴子にそそのかされて、今はない

掲示板にXYZを書き込み、りょうが登場。

いつも通り、アパートに来て、

いつも通り、ヒロインが重大な組織のカギを握っていて

分けもわからず狙われて、

りょうがその謎を解いて、

で、その過程でイケメンが香に恋して、香がりょうをあてつけようとして

りょう全然気にしなくて、

で、実はそのイケメンが悪役で、みたいな

 

まあ、皆がすきなシティハンターの要素を全部詰め込むと

こうなるよね、みたいな話でした。

映画だし、もうちょっと悪役に感情移入できるだけの背景が欲しかったなあ。

なんで、急に香に悪役が執着しだしかもわからなかった。

映画は、悪役に感情移入できるかどうかだと思っている。

 

まあ、音響を聞きに行ったかな、あれは。

ストーリーは過去作品の方が悪いが断然面白い。

だけど、音は映画館に勝るものはない。そういう意味では

正しく、映画館を利用した気がする。

 

ジブリ天沢聖司君の年齢を超え、

工藤新一の年齢も超えた今。

まだまだ、りょうの年齢は超えてないからなーと

よくわからない安堵をする。

 

りょうも超えたら紅の豚マルコ・ポーロにはまるしかないからな。

りょうが年齢不詳でよかった。

 

cityhunter-movie.com

 

 

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