ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

役どころと居どころ~体験店長してきた~

出会いがなくて、なんていう言葉の意味はいろいろだと思いますが、

①(自分が望む)出会いがなくて、

なのか、

②(新しい人との)出会いがなくて

では、だいぶハードルが変わる。

トカイ子、たぶん、いまだにつきに2、3人は知り合いを増やしている方なので、

②の意味で出会いには困っていない。

 

なにせ、トカイ子ですから。

 

さて、トカイ子、少しだけADD(注意欠陥性障害)の素養がある。

だから、絶対に飲食店のバイトだけはしてこなかった。

間違いなく、間違える。複数の情報を管理なんてできないし、

おそらく、手順が確立することもない。

だけど、自身がカウンターしかないお店に行く機会も増え、

カウンター越しの会話もするようになり、

ずっと、一度でいいから飲食店、してみたいなあと思うようになった。

 

犬も歩けばなんとやら。夜は短し歩けよ乙女

願えよさすれば与えられん(あれ、ちがったかも)

 

場づくり、という意味でも大変に魅力的な場所と出会うことができた。

porto.tokyo

 

カウンターだけの小さなスペース、

「やくどころ」と「いどころ」で、居場所をつくる、という考え方だそうで、

場を持つことのハードルを下げたい、利益よりもコンセプトを貫きたい。

そんな思いで作られている。

 

役どころは、自分自身が何か貢献しできること、いどころは、居て心地よい空間。

どうしても、役どころがないといたたまれなくなってしまうトカイ子。

そうか、二つの軸があるのか、とほっとした気持ちで、場へ向かった。

 

せっかくだからなあ、と着物で。もちろん、メモ紙も忘れずに。

マネージャーさんは時間通りに来てくれて、店長さんは遅刻。

「時間通りに来るのが得意な人と、苦手な人がいるからいいんですよ」

と年の変わらないマネージャーさんがいう。

そうか、いいのか、とまたほっとする。

 

隣の人に話しかけるのが当たり前、話をするのが当たり前。

そんな空間の心地よさ。

 

PRマネージャー、アカデミック専門の書店、何でもござれの業務委託者、

会社にリゾート地で買ったスカートで出勤する年下の女の子。

 

こうでなければならない、がない空間。

楽しいなあ。。。。。

 

体験の順番が回ってきて、たすき掛け。人前にでるとトカイ子つよいから。

即興で落語ネタをやり、枕をかたり。

ちゃんとおもてなし。

 

そして、あれ、私、この規模感と「失敗しても大丈夫」な安心感があると、

意外と間違えないもんなんだな、人の顔を忘れずにドリンク出せる。

ああ、できた。

 

久しぶりに嬉しかった。

 

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トリミングの限界がすぎる笑

 

 

 

先輩の落語会に行ってきた

 

仕事柄、市役所、区役所その他施設にしょっちゅう行きますが、

北区役所はいくまでの道のりがほんとに気持ちがいいので、好きです。

仕事は全然ないから、頻繁にいけないのが難点。

どうも、とかい子です。

 

昨日、所属していた落研のプロになった先輩の独演会に行ってきた。

昨年、一度だけあった同い年の楽しめな女性と一緒に。

落語に人を誘うときはとても気をつかう。

そもそも、長いわりに合うかどうかわからない。個人差もあるし、

基礎知識も必要なこともあるし。

なにより、長い。最後まで見ないとわからない。部分ぶぶんで

楽しめるかわからない。

 

そんなわけで、もと舞台美術をやっていた、プロレスを愛している

彼女を誘ってみた。

先輩の落語なら面白いこと間違いないだろうし。

 

前座さんをガンバレーと応援しつつ。

二つ目の先輩の登場をまつ。

前座と二つ目の差は驚くほど明確である。

声の出方、目線の使い方、所作どれをとっても歴然の差がある。

なんでも、先輩の誕生日に大きな箱(会場)をプレゼントするよ!と仲の良い社長が用意してくれたそう。

キャパ400、独演会なので、ほぼ先輩が一人で努める。

西日暮里というのもまたよきよき。

 

前座の後に話したのは、

テンポよく、言葉だけで笑わせていくやかん

かっぽれをはさみ、

情景描写が強い死神

(ただし、死神についてはちょっと不満だったな。もっと、言葉が少ないほうがすき)

紙きり芸を挟み(発泡スチロールだけど)

最後は郭話の明烏だった。

ひとりで3席、方向性の全く違う話をこなし、最後の方はもはや気力だった。

品のいい若旦那を演じる、先輩が新鮮だったな。

 

発泡スチロールの紙きり芸は、ちこちゃんをゲットした。

一緒に来た子にプレゼントしておいた。

 

ちらほらと、落研時代の先輩や、後輩たちの姿を見かけた。

変わらずに変わり続ける、なんていうと、

かりものの言葉だが、変わらないまま、確実に育っていく先輩の姿が懐かしくも新鮮だった。

 

落語家の枕の定番は、自身の前座時代の失敗談だ。普通の社会人でやからしてしまったらトラウマになってしまいそうだが、落語家は、それを笑いに変えてもらえる。

失敗談が必要とされる、それが価値になる、落語家という世界のあたたかさ。

落語は人間の業の肯定だと、改めておもう。

エラーやミスや欠陥があることが必要だし、

それを認めて芸を磨いていかないといけないのだから。

 

本当に、愛おしいくてたまらない世界だ。

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紙屑置き場

※文章にはならない、かといって流すには惜しいおもいつきを都度都度追加していく散文置き場

※ラインのタイムライン見たいなところにちょこちょこ書いていたようなやつをこっちにお引っ越しさせるやつ

※もし、あれ、コレ他でもみたなーって思ったかた、決して振り返ってはいけません。

 

深夜の漫画喫茶、お茶らけた主人公がいう

「遠慮なく他人の心配ができるってのは気持ちがいいもんだな」

なんだ、私だけじゃないんだ。

 

詩集を衝動買いした。

「まえがみにかけた 途方もない時間に あなた」

たまらなくて、何度も見返した。

きってもきっても、気づけば視界をふさぐ、その一部にあなた

 

「分かってる。これも暴力だって。ごめん」

誰にも吐き出せなかったであろう、重たい相談話を聞いている時、

ぽつりと相手が吐き出した、一言

察しのいい人というのは不幸で、気づかずに不条理に相手を傷つけることが

できず、自分で抱え込んでしまう。

吐き出した所で楽になんてなれやしないのに。

「いいよ、あたしは君の友達だから。」

 

「気にしないために他の事で頭をいっぱいにすることはできる。

だけど、その人を想わないで過ごすことは裏切りだから。

苦しくてもその人を思う時間をつくらないといけない。

そのために、おれは君を傷つけてるんだよ。」

いいんだよ、世の中に一人くらい、鮮やかに切りつけても後悔しない、

そんな人間がいたって。

 

「察しがいいってのは、いいことなんかなくて、相手が悟ってほしくないこと、

気づいてほしくないことまで、気がついちゃうから。

そして、分かった上で何も言わないか、分かった上で行動してあげるか、

優しさってそのどちらかでしかない」

君のことをきみ以上に理解して、言語かできる人はいるんだろうか。

君が望んでいる答えは、沈黙の中にも喧騒の中にも、音楽にも映画にも

詩にもないみたいだ。

 

どうして、私はわたしなんだろう。どうしてわたしは、あの子じゃないんだろう。

27になっても、このフレーズは呪いだ。

ありのままに、意味なんてないのに。

 

好きでもないけど、嫌いではない。

ああ、人畜無害な生き物だわ。どうせ、こちらが闇をぶつけても、

大したことないって信じて疑わないんだろうな。

知らなかった。肯定されるだけってすっごいむかつくんだな。

 

クロはくろ。しろくても黒。

そう見えているんだから、黒。見方を変えるとか、そんな無駄なことしなくていい。

黒なんだもん。

 

自分が望んでいることを、相手も望んでいるって

どうしてお気楽に信じられるんだろう。

 

生きてたっていいことない。確かに、そんな人生もある。

現代の法律その他もろもろ全てが、生きるために整えられている。

もし、制度が自死を肯定したら根底からおかしくなってしまうのかな。

 

香ばしいブーツの音が響く冬の朝。乾燥して、一層冷たい空気にひびく、

「ぽけっと、お借りします」

前を歩くひと組の男女の、小柄な女性がうれしそうにつぶやき。

4つのポケット、一つを残して満室です。

「君の手の 大きさ思い かうコート」

 

さよならの文字を描くのにがたばこは何本あればいい?

せめて最後の一本をすうまで私そばにいさせてね。

そばに入れなくても、最後の一本はかぞえたくなかったけど。

でも、火がつかないと確信が持てたから捨てたんだ。

 

嘘をつかずに過ごせる一日があれば、それだけでちょっとだけ、

自分を許す気になるかもしれない。 

 

そういえば、ここ2年。共感のできない悲しみにさらされ続けている。

日常がむしばまれているとまでは言わないけれど、はくものももうない

 

自分にとって大切なものが相手にとってはとるに足らないものだという事実を

突きつけられたときかなしいよりいら立つが先に来てしまった。

傲慢以外の何物でもない

 

苦痛に近い満腹感から逃れられないでいる。

 

日常になじみつつあるものがなくなってしまうと、とてもさみしい。

そして、さみしいと思わなくなってしまうであろうこともわかっていて、

もっと寂しくなった。

 

 つまらないとわかっていても、やめる勇気がなくて私はまた、一時的に

だれかを傷つけない方法を選らんで、いつか突き刺すその切っ先を鋭くしている。

寒くてさみしい、と私に訴える君が見る暗闇の深さはたぶん

私の足元に広がっていて、君の影の色が濃くなった理由の一つは

多分私で、そんな自意識過剰な反省会。

 

くらいことばっかり考えてるみたいだけれど。

本当は何にも考えてないんだな、これが。

 

生きていると愛されたい

でも、自分には愛される資格がない

絶望色の独り言だった。

 

日本語が出てこない。

理論だった話ができない。

整然と並んだ言葉が出てくるのが好きだった。

いやだな、ずっと頭が痛いんだ。

一枚まくの向こう側。ほんとうのじぶん、とやらが

赤潮の海に浮かぶ魚のように窒息死している。

最後に見た空はせめて青空だったかい?

のぞんで沈んだくらい底、そこが暗いと教えたのは痛いほどのまぶしさ

ああ、いやだな。頭がいたいんだ。

 

夢を見た。

誰かと話していて、次の時間の講義をおもいだそうとしているのに

教室がわからなくてそもそも何の講義だったかもわからなくて、

レポート書かないといけないのになんだっけって焦るんですが、

ふと、あ、そうだった。私、卒業したし、働いてるんだっけと

思い出して。

寝坊した。

 

昔むかしに、きれいなものを見るための目を探す男の子の話を書いたっけな。

 

月がきれいですね、そうね、しんでしまいたいくらいに、の

やり取りの現代版を考えようということでたどり着いたこたえは、

「いつもここの信号で止まりますね」

「ぼくですから」

になった。

 

曲のコメントを見ていて、いいなって思ったやつ

僕が死のうと思ったのは、向こう側にあなたが居るって感じたから 僕が生きていこうと思えたのは、こっち側にはあなたが居た証拠があるから

 

見るだけだった分厚い手のひら。

想像してたより柔らかい首もと。

触れてみたかった、短く刈り込んだ髪。

呼ばれてみたかった、名前。

手を伸ばしてみたかった、距離。

言ってみたかったこと。してあげたかったこと。

聞いてみたかったこと。

たくさんの「こと」があふれて、体の中でかたり、ことり、と

積みあがっていく音を聞いた。

 

生野菜、あんまりすきじゃないのかな、って

ひんやりとした風が心地よいお昼時のオニオントースト

目を見開いて口をいっぱいにする姿がひたすら恥ずかしい、

少し遅め、ニンニクたっぷりの大きめ餃子

差し込む日光が初夏の日差しに似てきなって、

眠る君に遠慮しながら流水で血合いを洗って、ぶりのあら煮

甘いかしら、しょっぱいかしらと何度も味見して

やっぱりちょっと酸っぱすぎた、キャベツの千切りサラダ

少ない具材で味の変化が出せたらいいなと

思いきりの良さでケチャップ、遠慮がちにソース、

いつものやつで醤油、辛みのない刺激でショウガ

遊び心をおわんに託して、ケチャップライス

君を想った時間が形になって、うっすら湯気たつごはん時

 

嘘から出たまことって、誠なのかな、真なのかな

 

嫌じゃないならそばにいるよ。仮に他の誰かでもよかったとしても、

私が入れてうれしく思う。

言葉にならない言葉を、音にしてくれるだけで、ストンと落ちるのは

音楽の力だ。

 

一番怖いのは、その時一番好きなもの。

なくしたとき、離れた時をおもうと足がすくむ。

なくしたくないから持たない。大切にしたいから離れてしまう。

そんな甘えをゆるしたまま、中途半端な大人になった。

 

大切だと思えば思うほど、失いたくないと思えば思うほど、

なくなってしまうことへの恐怖と、そうならないようにしなければという

焦りとが時々ブワッと、背中を駆け巡っていく。

のどのあたりでキュッとなって、呼吸を止めて、ジワリと嫌な汗をかく。

行動だけが未来を変えて、行動だけがそういった全てを落ち着かせるすべだ。

生きているだけで何かが手に入っていたあの時とはもう違って、

失わないよう努力をしなければいけない。

今があればいい、なんてきれいごとで相手を傷つけてはいけないんだって。

知ってるんだって、ずっと前から。

 

あなたの日常にはぐっと近くなれたけど、

あなたの悲しみや攻撃性や孤独感からは少し遠くなってしまって

友達でいたあの頃の方が、あなたのそうした部分とは近かったなって

そう思って少し泣いた。

 

良かったら一緒に来ない?

先のことは約束できないけど、

それなりに楽しいはずだよ。

レポートサービスって需要あります?

令和最初のお正月

今年もあけましたね、おめでとうございます。

皆さんにとってもよい一年でありますように。

 

昨年度は本当に膠着した一年でした。

配属が変わって新しいことをしたり、多少は趣味を頑張りましたが(自分で落語の原稿をかいたのは初めてかもしれない)、新しい何かはありませんでした。

実は長期で何かに取り組んで結果をだすって苦手なんですよ。

好きなことに何時間でも没頭できるタイプ。

 

反対に、周りの人間関係には色々とありました。

いなか子は仕事をやめ、自由の翼で戦いを挑んでいますし。

中学校の同級生と大学の友達がつきあい出しましたし。(ただし、この二人、男側がやっぱりポンコツだわ。どうしよ。まじめに説教しようかしら)

さよならの文字を描くのに必要なたばこの本数を三年かけて数え切ったり。

中村哲さんは、お亡くなりになってしまって。

ネットの先輩は24歳の子と付き合い始めたし(たぶん、このまま結婚するでしょう)。

新潟のサッカー狂いとはやたら酒を飲んだけど。

なかなか周りが幸せになってくれないから、自分がのんきに幸せになっていいか、考えてしまう。

私が心おきなく幸せになれるように、もっとみんな幸せになってくんないかなあ。

 

みんな幸せになってほしいよ。

じゃないと私はとても苦しい。甘いチョコを食べるたび、母が私の好物をつくってくれる度、私の意をくんだメッセージが来るたび、それを手に入れられない人を、当たり前のように享受できなかった人が幾人も浮かぶ。

罪悪感とともに飲み下す日常を、手放しで喜べるようにもっと、もっと頑張らなければならない。

どうすればいいのか、何ができればいいのか、いまだ結論はでないが、

具体的な行動を起こせる人になる必要がある。仕事でも、仕事以外でも。

そのために何をすべきかを、整理しなければならない。

もう27だが、年齢はもはや意識しないことにした。成長スピードは時間の流れに比例しない。成長できる人はいくらでも進んでいく、そうじゃなかったからと、年齢を見て嘆くのは辞めよう。

とりあえずはそれを今年の目標にする。 

 

本ブログは、相変わらずこんな感じで進んでいくでしょうが、変わらぬお付き合いをお願いいたします。何か私にやってほしいことがあれば気軽にご依頼を。

レポートさせていただきますよ。

 

このルートで旅行してみた、とか、デートプラン実践してみた、とか、

女性二人組でとか、男性と一緒にとか、○○さんに会うまで頑張ってみた、とか。

あんまり難しいのは無理だけど。

長めの袖は役に立つ~熊本ドライブ編~

気づけば年末。相変わらず区切りの分からない日々を送っているような

気がします。

代わり映えのない、毎日を大切にできるそんな毎日を

送っていけたらと思います。

 

さて、熊本、実家、北海道と三回の大きな被災をした6つ下の

我が妹を迎えに母と熊本に行ってきました。

相変わらず、折り合いのつかない弟はますます母をぞんざいに扱い、

父親も傍観するだけで、終わりない家事や日常を淡々と運営し、自身の幸せを

私たちに託しつつある母になんとも言えない思いをいただくことも

多くなってきました。

あんたがかえってくると思ったから、と無駄な買い物をしない母が

冷蔵庫いっぱいに食材を買い込んで、せっせと台所に立ち

洗濯機を回し、経理に心を砕いている姿を見るたび

立ちすくむ自分自身の気持ちを情けなく眺める27の冬。

覚悟を決めるタイミングはいくらでもあったのになあと思います。

 

温泉にいこうよ、と誘いだして30日の夜から熊本市内へ3時間程度の

ドライブ。

火山帯に位置する市は道中にいくつもの温泉がある。天ケ瀬温泉、黒川温泉、

菊地温泉。

今回は杖立温泉へ。

tsuetate-onsen.com

 

鬼怒川温泉と似たような、渓谷に張り付いた山間にある温泉だ。

歴史は1800年程度、歴代天皇の産湯に使われたという伝説も残る

古い温泉街だが、例外に漏れず近年は衰退の一途をたどっている。

また、熊本自身、九州北部大豪雨の影響もあるようで、一部の温泉は

使えなくなっているようだ。独特の景観を持ち合わせた地域でもあるので、

どうにか残ってほしいなと思っている。

 

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大衆浴場である観音岩温泉、家族風呂で一時間1000~1500円程度。

3人で行けば500円、5人で行けば200円程度。

小さなお子さんずれでも気兼ねなく楽しめるし、

結構カップルでも来ていた。

 

タオル、シャンプー類は持ち込み。駐車場は完備。

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通常なら26部屋もあるのだが、今は9部屋のみ。外からの外観もとてもきれいで、断崖絶壁に沿うように長屋づくりがある雰囲気は変わらない新しさを提供してくれる。

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奥までだんだん続き、それぞれのお部屋がある感じ。

20分前にブザーがなる。

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なんとも、現金主義な神様もいたりして。

それから、国立記念公園阿蘇をぐるりとしながら。

まあ、夜間暗すぎて何にも見えんかったけどね

車よい必須な山道をくだり、熊本市内へ。

妹の家には、お客さん用の布団が無いため、こたつ布団を解体して

横になる母と私。

さすがに、50も過ぎている母を床に寝せるわけにはいかないので、

妹がバイトから帰ってきたら説得することにして。

夜間ばたばたと妹帰宅。

腰がいたくなる、うちらは慣れている、さすがにかぜひくと

二人ががりでベットに母を追いやる。

意外ととかい子があったかかったのに、とベットに行く母の

つぶやきにそういえば最近似たようなこと言われたので、

本当にそうだったんだなと床にうずくまる。

 

よく朝、もそもそとパンを食べ、昨日の悪天候がうそのように

綺麗な空を眺めながら再び3時間のドライブ。

スーパー宮原という格安新鮮スーパーを目印に運転をする。

tokubai.co.jp

本当にお安いし、新鮮なのでぜひどうぞ。

 

阿蘇は、世界一のカルデラを有する。その周辺を九重火山群がぐるりと囲む。

360度山が連なるその風景の美しさは、なにものにも代えられない

ものがある。

www.aso-geopark.jp

 

私の妹は、東海大学 阿蘇キャンパスで、

3年前の4月、新生活をスタートさせ、念願の動物に関われる4年間への期待に満ち溢れていたころ。

熊本震災にあい、倒壊した建物で一晩をあかした。

しんしんと冷える、電気も何もないその夜身を寄せ合って、

綺麗な星空を眺めたという。

母と父が二人で迎えにいった、その日。妹は帰ろうとはしなかった。

残していく先輩方、地元の人たちから逃げるようで

申し訳なくて、動けなかったそう。

結局先輩に言われて車に乗り込み、ふさぎこむ妹に会いに

地元に戻ったのを覚えている。募金活動や、学生運動をするようになり

臨んだ形のベストな大学生活ではなかっただろうが、今年、

妹は卒業し念願だった動物関係の仕事につく。

 

震災の傷跡を残しながら、それでも美しく、

毅然とただある姿と青空を眺めて今年を終える。

 

 

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さよならの文字を描くのに

 

必要なたばこの最後の一本を大事にとっておいたんですが、

昨日、火もつけずにすててしまいました。

どうも、とかい子です。

 

大前提を振り返れば、トカイをサバイバルする様子を

お送りする当ブログですが、ここ最近はとかい子の内面的な話ばかりになって

おります。

度々登場する元カレ話、本日漸く最終章を迎えました。

 

もう、一緒に過ごした時間より、

離れてた時間の方が長くなってしまいましたね。

昨日をもって、20代最後の誕生日を迎えた元カレ。

毎年毎年、誕生日だけは短いメッセージと写真を添えておりましたが、

さすがに、毎年微妙な気持ちにさせているだろう自覚もありましたし

これで最後にすることにしました。

仕事終わり、コンビニに立ち寄って便箋を入手し、行きつけの新橋のバーの

一角でマスターに言い訳をしながらボールペンを走らせる。

最後だから、手紙を書いて、でも送り先とか知らないので写真に撮って

ラインに送って、いつも通り、写真を一枚添えて。

本当は、人の自分語りに思ってても大げさなんて言うのはやめたほうがいい、って

一言いいたかったけど、結局なんも言えないんだよねえ。

 

台風は大丈夫だったか、まだ仕事は同じか、もう結婚したか、

趣味は続けているか、たまには思い出してくれているか、

なんて、とりとめもないことを書き留めて。

今でも特別だと。それはこれからも変わらないと。一生懸命に恋愛をした。

でも、後悔がないとは言えない。

それでも、あの時誠実な対応をしてくれたのは今ならとても分かる。

ありがとう、と2枚まで!と決めた上限いっぱいまで書き連ねて。

相変わらず既読がつくつかないを見るのが怖いから、送った瞬間すぐ削除して。

リンゴのフレッシュカクテルをあおり、店を後にした。

 

そしたら、電話がかかってきた。ラインを主な連絡手段にしてから、

向こうから連絡があったのは初めてかもしれない。

とっさに出れなくて固まった。そしてたら、二つに分けてメッセージが飛んできた。

 

出会えてよかった、自分にとってもあなたは特別だと思う

あなたは自分も他人も幸せにできる人だと思っている。

何ができるわけではないが、幸せに。

 

嘘か本当か分からない。やさしい嘘なら残酷すぎる。

でも、もうこの人のために泣くことはないとおもっていたけど、3年ぶりに

あの時と同じに、すっかり長くなった髪で顔を隠し、マフラーで口元をふさいで

家までの帰り道を泣いて帰った。

どうしたものかと、思っていたら再度電話がかかってきた。

おそるおそるでる。三年ぶりの懐かしい声。

 

「ひさしぶりだね」

「誕生日おめでとー」

 

あまりにも暗い内容だったので、慌てて連絡をしてくれたらしい。

とっさにやいのやいの言いながらかいたよ、なんてこちらも嘘ついたけど

ごめん、めちゃめちゃくらい場所で書いてたよ。

 

まだ趣味は続けていること、来年から転勤になること、

趣味もいままでとは違う関わり方ができていること、

今は全然違う仕事をしていること、少しずつ本来の専門分野に近づいていること

台風の被害はなかったこと、最近結婚したこと。

 

ようやく、終えたなーと思った。

本当に思った通りの人生歩んでるんだな、よかったなってちゃんとそれは

素直に思えた。おめでとう。本当におめでとう。

 

でも、同時にああ、もし付き合ったりしなければ、

奥さん紹介してもらえたのかなとかいろいろのろけ聞かせてもらえてたのかなとか

思ったのも事実で、やっぱり人生において大切で失いたくない異性の人間とは

友達関係を維持しておくに限るなと改めて思いました。

人生設計ってちゃんとやればできるんだなって、彼は努力とかじゃなくて

結果を出すためにはどうするかで動いている人だったから、

さすがだなあってやっぱり思った。

私の人生を通り過ぎるような人ではなかったんだな、改めて。

 

もうね、大事大事に私があげたものなってとっておくんじゃないよ、

全部すててしまうんだよって、ちゃんと言っておいた。

 

大丈夫、いろんな友達ができたよ。仕事もまあ、詳しくは言わなかったし

本当はだめだめな部分ばっかだけど一応なんとかやってる。

大丈夫、あなたのいない東京でもそれなりにやれてるから。

心配、いらんよ。大丈夫。

 

またね、と繰り返す言葉に、答えなかった。

きっと、あなたは私に連絡なんてしてこないくせに。

そういうとこ、大好きだけど大嫌いだったわ。

 

電話番号をけし、ラインの連絡先は、、、、ごめん非表示で許して。

 

夢見るかなあなんて思ったけど、その日は夢も見ない熟睡だった。

来年には声も忘れてしまうだろうな。

 

さようなら。君の住むまちだって、

もうまえだけみて、時計だけ見て通り過ぎていくよ。

長めの袖は役に立つ~京都弾丸旅行編③~

さて、夕方、早朝へん
 
友達が先斗町へとつれていってくれる。カジュアルなお店が多いが、
出勤中のまいこさんがいることから、昔はお茶やさんがひしめいていたのだろうか。
 
土曜の昼間、どこもいっぱいの中、上がれそうな居酒屋さんを見つける。
日本家屋特有の傾斜の高い階段を上がり、2階へ。
日本酒のさかなにと、ニシンの干したものや酒粕のピザなんかを食べながら、
だらだらと互いの話をする。
ライティングでいきていくという、男友達の話をききつつ、こういう風にとりあえず生き伸ばしながらやりたいことが見えていることが羨ましい。
 
深夜も程近いころになり、解散。タクシーで移動し宿へ。
疲れはてていたので、ざっとシャワーを浴び早々に布団にはいる。
あとは寝転んだまま女子トーク
 
私の中学時代の友人は本当に男運がなくて自分の思う通りに行動できないことにおこる、どちらかがどちらかに会わせることをよしとするようなくずとしか付き合ってきていない。
(面倒なので、以前の文書通り、中子と大学時代の友人を大男とする)
 
大男が、登りのエスカレータでは後ろへ、下りのエスカレータで前にたつことに中子は大変に感動したそうで。そんなことをしてくれるひとはいなかったと。優しい言葉に丁寧な気遣いに、自分の存在が肯定されていると感じたという彼女
 
過去の男全員社会的に抹殺されればいいと思いました
 
比較的なんでも言える私だからこそ、なかなか人に聞きづらいであろうこともバンバン引き出して、私はひたすら中子を賛美した。
 
世界中に定められているどんな記念日なんかより
あなたが生きている今日はどんなに素晴しいだろう、っていう話だ
 
どんな君でもうけいれる、だからそのままできてほしい、何て言うやつがいるが。
君のために早く帰るとかなんだとかもあるけど、あなたが私を思う気持ちと同じようにわたしもあなたを思う気持ちがある。じゃあ、私の気持ちはどうするのってことだ。
 
相手を思うとき、また、相手も自分を思っている。互いを大切にするとは、相手から向けられている自分への気持ちもちゃん受けとることでもあると思うわけだ。
 
ご家族には、本当に目にいれてもいたくないレベルでいまだに可愛がられている中子だが、初めて年末を家族以外と過ごすらしい。
 
転勤して鹿児島にいった大男のもとにいくそうだが、
外泊とんの大変そうだなあと思うところ。
 
告白のセリフから、デート中のでれでれ具合から、初デートのチョイスから
空回りと暴走を繰り返す、大男の話を洗いざらい吐き出させて
喋り疲れて寝落ち
 
どうしても九時の新幹線にのらねばなので、早朝にもういっかしょ、
世界最大の木造建築物、西本願寺をみる。
 

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もう眠すぎて、中見る元気なかったけど大きかった。素晴らしかった。いい感じ。
 
ぜんぜん、その大きさが分からない写真になってるけどね。いいんだ。眠いんだもん。
 

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樹齢数百年のイチョウの木。燃え尽きる本殿を何度眺めたことだろう。
 
おみやげをかって、新幹線で別れる。
何が喜ぶだろうか、苦手なものは何だろうかと、売り場を何周もする中子を
眺めていると、
「ねえ、ご両親へのおみやげはなにがいいと思う?」
なんて、困り果てた顔で聞いてくる。
なんでも、京都からもどったあと、大男に会うが、たまたま両親も来ているそうで。
 
こういうとこだぞ。ついでにあってけ、みたいなのりで合わせようとすんなよ。
気にしなくてもいいのに、って気にしないような子だと思っているなら、
お前は、なにもこの子のことを分かっていない。
ひざ詰めだわ。
反省会だわ。許されんわ。
 
結局、べたでいいのよ、べたで、と八つ橋の詰め合わせを進めとく。
 
もうなにがすきかわからんから、全部かってく!と
店でもひらくのかしらという勢いで買い込んでいく様子をやはり後ろから眺める。
 
私はと言えば、駅にあるものなんて、正直どこでもかえるからとパケ買い。
デザイン性の高いものを選ぶ。
今後の勉強も兼ねて、こういうときはよりこだわったパッケージを選ぶ
ことにしている。
 
というわけで、金平糖とクッキーという
本当にどこでも買えるものを選んでしまった。
 
時間は過ぎてまたねでお別れ。私は東へ彼女は西へ。
お互い進む道は違うけど、確かに重なっていた過去がこれからの未来も
しんじさせてくれるような気がしている。
 
未来は不確実だが、過去は確定させてしまえば不変だ。
もちろん、未来によってはその過去の解釈は変わるかもしれないけれど。
 
万が一結婚なんてするなんていいだしたら、
私は絶対に参加しないので、知らせないでいてもらいたい。