ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

人間関係におけるフットワーク

 

行動力がある人の事をフットワークが軽い、という。

これが、男女間の話でフットワークが軽いというと、

足ではなくて尻が軽いんだろ、と揶揄されてしまうのだが。

別に尻が軽くなくても、性別の壁なんて2秒あれば超えていけると思う。

そんな、何度目かの一人の夜。

こんばんは、とかい子です。

 

最近は、本当に心をうごかかす活動をしていなので、

行動範囲が非常にせまめなとかい子。

足が動かないと、すぐネットの海の遠泳がはかどる。

特に冬はそんな気がする。

 

最近、18歳の男の子とつながった。

通信の高校に通う男の子で、明日日本史のテストだという。

テストの答えは既に持っているそうなので、覚えるだけなのだが、どうにも、

小学校で躓いてしまったらしく、漢字が読めない。

なんて書いてあるかもわからないものを覚えるのは、

十数種類の絵を覚えて、その絵をかけ、というのと全く同じだろう。

これも何かの縁かの、と思い。寝不足限界の頭を働かせながら、

まず、覚えれそうな答えをピックアップしてもらった。

22個ということで、意外とあることが判明。これだけあれば、

ぎりぎり合格点は取れるだろう。

 

問題文と答えを読んでやり、よみがなを振らせる。

ひとつ一つ漢字の成り立ち、作りを説明し、なぜ、この漢字が

この意味なのかを理解してもらう。

声に出しながら、紙に何度かかき、小テストを繰り返すこと2時間。

22個をすべて覚えることができた。

 

塾の講師をしていたこともあるが、もともと象形文字だったわけなので、

漢字には成り立ちがある。その辺りをちゃんと説明してあげると、

子どもたちはとても楽しそうに漢字を覚えてくれたりする。

というより、漢字を理解してくれる。

意味がわからないことを覚えるというのは、もう精神論でしかないが

理解するというのは、そこに自分自身が納得できる言語化に成功する

事だと思っている。

 

「こうやって覚えるんですねえ。」と、

顔も年齢もよくわからないネットで出会っただけの男の子は、

前回4点のテストを今回、45点取って合格した。

もともと、頭の回転の速い子なのだろう、途中から、自分で勉強方法を

工夫しだした。良かったなあ。

 

その日は本当に出会いが多くて、恋愛になやむ24歳の女の子は、

わが妹と全く同じだった。(とりあえずレズ風俗いこう、と言っておいた)

数学者に戻るという二つ上の男の子の引っ越しを手伝うことが決まった。

(なんっにもない家だった。でもブランド物がたくさんあった。)

 

きっと、二度とすれちがう事のない人たち。

半年後にはきっと話したことさえ覚えていないだろう。

これを時間の無駄というのなら、それはそれで悪くない気がする。

ネット上の会話は、グリム童話の王様の耳はロバの耳と同じだと思う。

一人では抱えることができない秘密を叫ぶために掘った穴。

大声で、何度も何度もが叫んですっきりするためのもの。

 

ネットの大穴の中から、少し遠い空を眺めるとかい子。