ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

先輩にあてて~これやこの 行くも帰るもわかれては~

 

自分のPCを手に入れてから、はや10年。

人に買ってもらったパソコンから、自分でPCを買った。

 

これまでに、たくさんの人とであって、そのうちであったことさえも

忘れてしまった人もたくさんいる。

 

集中力が保てずに無気力に時間が流れてしまうことも本当に多くなった。

この3年ほどは自分だけで立っていられなくて、人間的ほころびがすさまじい。

だから、本当に周りの人を大切にしないと、という気持ちでいっぱいだ。

 

フリー素材のような、使い勝手の良い人間になりたかったのに、

もう難しいように思えてしまう。

 

人は変わらなくても、環境は変わる。

大切にしていかなければならないことも変わっていく。

変わりゆく環境の中、変わらないままで居続けるには、

同じように変わっていかなければならない。

何が大切なのか、何を守るのか。

私たちは、同じような状況にいると感じて、

ふざけて笑いあうのにだって、根性が必要なタイミングにきているんだと思う。 

 

だめだ、書きながらまた涙でてきた。

 

出会って、たぶん、10年近く。

その間、私は6度の引っ越しと、2回の失恋をし、

人生初の同棲を始めた。

 

先輩は、変わらず、旅をして考えて、言葉にして出会って、

また考えて、相変わらず、足るを知る、という熟成期間を過ごしている。

 

もう、同じ時間を生きるのは難しいようだ。

 

電車からおりて、すっかり、いつもの帰り道になった通りを

あふれる感情がアルコールで流れていけばいいのにとだくだくと流し込む。

泣きじゃくりながら帰り、泣き疲れて寝た。

 

さよならを言える別れは、言えなかった別れよりは多少ましだ。

さよならを言う覚悟と準備ができるから。

 

どうか、どうか。 

変わらないままで。何も変わらないままで。

大多数の普通や、時代を無視した価値観に迎合することなく、

今のままの、今のままの先輩で、幸せになって。

 

その環境で幸せになれる先輩に変化することなく、

今のままの、誰からから理解されることは少ないかもしれないけど、

今のままの先輩で幸せになってほしい。 

 

「振り向くな 振り向くな 後ろには夢がない」

 

いづれ、この先で会いましょう。

 

「これやこの 行くも帰るもわかれては 知るも知らぬも 逢坂の関」