ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

ロックバンドの歌舞伎魂

三連休が間もなくおわりますね。

快晴がつづき、かぜもあり、年甲斐もなく遊びまくるにはよい日々だった。

 

最近、音楽に新しい嗜好が加わった。

いわゆるビジュアル系と言われる、ハードロック等などである。

普段は、吉田拓郎とか、中島美由紀、忌野清志朗、河島英吾、BLUE HARTS等

古き良き音楽たちを好んでいるのだけれども。

 

余談だけれど、よく、同じバンドでも昔の曲の方が良かった、とかいう人がいる。

私もすくなからずその一人だ。その理由は、もう、あんなにきらきらしてないよ、というところ。

そんなに、悔しい思いも、苦しいくらいせつなくなることも、熱い思いも、

10代の頃だと、ちょっとしたことでも自分が世界で一番不幸な部類の1人な気がした。

そんなとき、そういうきらきらした音楽が私の気持ちを代弁してくれていた。

いまは、たいていの事が何とかなることも、よくも悪くも手抜きを知っている。

 

音楽が今の私に向いていないだけで。きっと曲の素晴らしさは変わっていないはずなのに。

 

そんなわけでとりあえず、入門編で、と「XJapan」を聞き。持ち前のおたく気質を最大限に発揮して、当時の記事、インタビューなどをよみまくり、先日「hide

 memorial summit」に参加してきた。

Xのメンバーの1人、hideの没後20thの節目に行われる、大規模な野外ライブだ。

 

natalie.mu

 

この人の先見性、音楽性にとても関心をもち、しっかりはまった。

つくる側だけではなく、楽しむ側、「消費者(リスナー、ファンとかの方がただしいか)を育てる」という事を実践している人だった。

リスナーの欲求を高度な物にしていく、よき、ファンを育てることは、アーティスト、職人共通の役割だとおもう。

ただ、楽しんでください!ではない、どういうものが欲しい?何を良いとおもう?どう楽しみたい?としっかり聞く側を育てていく。

 

それが、芸術が、アートが残っていく唯一の方法だとおもっている。

hideさんは、それをかなり楽しく、本質的に取り組んでいる人ではないかと思った。

 

当然、この野外ライブでは、とかい子がしっている曲はhideさんのものを除くと皆無にひとしい。hideさんの曲ですら知らないものがある。

それでも、飛び跳ねて、大はしゃぎできた。

私は、リアルタイムどころか、hideさんを知ったのも最近だけど、この人が育てたアーティストたちに大いに感銘をうけ、楽しめた。

 

なにより、いわゆる、ヘドバンというのだろうか、たてのりの本質に初めて触れた。

もう、めちゃめちゃ髪の長いきれいな御姉さま方が、厚底ブーツをはき、

長い髪を、歌舞伎の金獅子の舞よろしくがんがん頭を振ってらっしゃる。

 

伝統芸能と同じスキルをここでみるとは思わなかった。

 

日焼け跡が痛く、顔に日に三回もパックをはりかえながら、覚えたての縦揺れで音楽を聴く夜。

 

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(当然おちるやつだけど私もロックに挑戦・・・?方向性あってんのか、これ)