ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

縁は異なもの

私は友達が少ない。

高校の友達は皆無だ。

中学は小学校からの持ちあがりだったが、違う小学校の子と混ざるため

一気に友人は増えた。

卓球部に入っていた私は、同時入部の同期女子の3人とそれなりに仲良くできていたと

思っている。大学時代は二人が長崎まで遊びにきてくれて、それはそれは

大喜びした。

大学時代は、あちこちに顔を出していたせいか、知り合いばかり増えており、

その中に私をお嬢、と呼ぶ友人がいた。

 

どちらともゆるかに交流が続いており、今に至る。

新しい年齢の坂道の入り口が見えかかってきたせいか、

どちらからとも「ねえ、だれか紹介してくれない?」と言われる。

 

中学時代の友人は地元にとどまり続けており、大学時代の友人は福岡にいた。

ちょうどいいやと二人を引き合わせてみた。

どちらも人見知り全開だから、

近い距離で交流が生まれる小動物カフェに行ってみたら、もくもくとただ触れ合う。

全然しゃべらんなーこいつらと思って、食事の前にわざと二人きりにして

放置してみたら、三人掛けの真ん中をちゃんと私のためにあけて端に座ってた。

 

・・・・・・あっそ。

 

そうはいっても、中学時代の友人は聞く限りまともな男と付き合えてないし、

大学時代の友人は友人で性格に難あり女子ばっかり捕まえるし、

何なんだろなーと思っていた。二人とも、いたって人間の基礎力が高いんだが。

 

まあ、無理して関わらんでも話したければ話すか、と放置していたのが5月のこと。

そしたら、私の知らないところでちゃんとデートしていたらしい。

まじか。

 

二人で食事して、博物館に出かけていたらしい。

中学の友人の誕生日が8月だとしると、ちゃんとプレゼントも用意していたらしい。

なんなら、10月に一緒に山口県の方までドライブデートしてたらしい。

 

・・・・・・あれ?

 

「最初にトカイ子に報告しようと思って。」

深夜にほど近い時間に、中学時代の友人から届くライン。

 

なんとなく予想がついていたから、「なに、とうとう徳川の埋蔵金見つかった?」

と話をそらしておく。

そうじゃないよーとやさしい彼女は真面目にラインを返してくる。

しってるよーさてどした?

 

「つきあうことになりました!」

 

さよーですか。

根掘り葉掘りは聞きませんとも。ただ、純粋な中学時代に友人(面倒だから中子にする)は、ともかく

大男の方はちとやっかいだ。 

こいつは義理立てとか、めちゃめちゃするから。

好きかどうかはっきりしないまま、そういう雰囲気になったから告白しました、

なんてことがなければいいと、本当に心配した。

 

どちらも大切な二人だから、どちらにも傷ついてほしくないのだ。

 

それにしても、こんなこともあるのねーと物珍しく思う。

 

私の培った人間関係が、そろそろと交わて意外な色を見せた。

二人が今後どうなるのか正直、自然消滅とかになるんじゃないかと

実はこっそり心配しているけれど、

できれば、どんな形でもいいから、笑っていてほしいと思う。

 

思いがけない変化は戸惑いの前に違和感を生むのだな、と思ったこの頃。

 

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