ツメが伸びるのはやいねん。

都会に住むトカイ子と、田舎に住むイナカ子が、都会砂漠と田舎沼をサバイバルする日記。

折れたフラグの破片をかき集めてフラグの色を確認した夜

 

東京に来てから、二度目の夏を見送ったわけですが、

昨年度の4月に東京へ引っ越し

その年の7月に二度目の引っ越し。

今年の9月にまた引っ越し。

いい加減落ち着きたいなと、引っ越しの度に片方靴下がなくなるのに

いらいらしながら三連休を迎えております。

どうも、とかい子です。

 

とかい子は、付き合うまでは純粋なのに、付き合ってから

泥沼化することが多々ある。ながく一定のリズムで深い付き合いをするには

恋人、という関係性は私にはまだまだ難しすぎる。

ふと、引っ越しの片づけをしていたら、昔立ち上がっためちゃくちゃ

きれいなフラグをおもいだした。

 

私は、大学時代、自転車の修理でちょっとした活動をしていた。

パンク修理くらいだが、意外とできない人が多いので、

格安で直してあげていた。

夏のよる、だったと思う。いたく遅い時間帯に大学から家に帰っていると

自転車の空気が入らず困っている男子大学生を見つけた。

声をかけると前輪のパンクだった。

「ああ、いいですよ、直しておきます。ここに止めておいてください。

明日治すので。」

冷静に考えると、真夜中に見ず知らずの女が自転車直しますって、

めちゃめちゃ怪しい。私も、あ、やべ、怪しいわ。と思ったので

当時生意気ながら名刺を作っていたため、名刺を渡し、活動を説明した。

自転車を預かり、次の日、直して、元の場所において置いた。

連絡をいれそこからは何もなかった。

ちょっと天パのかかった丸眼鏡の細身の男のこだった気がする。

中高音の声で、カラオケうまそうな感じの声だった。

丁寧にお礼のメールが届き、またなんかあったら連絡ください、で

そのときは終わったと思う。

 

また、別の日に他学部の前で噴水の水を呑もうとしている子猫をみつけた。

おちそうだったので、その変に落ちてた紙皿をゆすってペットボトルの

水を汲んであげた。

次いでに脂分を落として、持っていた魚の白身フライをほぐして食べさせて

いると、「あの、この間自転車の方ですよね?」

と男の子が声をかけてきた。

明るいところで顔を見たことがなかったので、だれかわからず

戸惑っていると、あの日の夜の、と言われて「あー」となる。

 

猫がすきなのか、と問われ、生きもの好きで、保護活動にも

少しかかわっているのだと伝えた。少し、猫トーク

一緒に学内で、そういう活動できたらいいね、と盛り上がり

フェイスブックを交換した。そしたら、大学三年生だということが

判明した。

その日のメッセンジャーでなんだったか、詳しい内容は忘れてしまったけど、

「もっと早く会ってみたかったです」ともらった。

その時は、何にも考えてなくて、今からでも、活動できますし、

また、声かけますね!としっかりスルーしてしまった。

 

あれ・・・?これって、すごくいい出会いじゃない?

ものすごく、きれいなフラグじゃない?

方向性を同じにできる、穏やかな年上の先輩じゃない?

当時振り回されてたやつより、全然よくない?

しかも、間違いなく頭いい学部の方のひとよ!?

 

ま!じ!か!!!!!!!

 

過ぎ去ったモテキ、というフラグの色は、それはもう

七色に輝いていて、どの色が目立っても問題なさそうだった。

鮮やかに切り裂いて、空にまいて、そのきらめきを楽しんでいる

場合じゃなかった。

 

(色あせてなお美しいなんてのはうそ)